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【少年野球指導者のひとり言】試合を総括する時に必要だと思うこと

2016.4.5
管理職の方は査定結果を部下にフィードバックする時期です。部下の給料や賞与に影響する大切なことですが、単に評価結果を伝えるだけだったら上司がフィードバックをする必要はありません。フィードバックの面談は「部下の成長機会」です。結果をフィードバックするだけでなく、次の査定期間を有意義に過ごすための時間にしなければなりません。「厳しい査定フィードバックの時こそ、部下の成長機会」です。

野球を含めて勝負事には勝者と敗者が必ず存在します。

勝利も敗戦もすべてが将来への糧になるはずですが、実際のところ糧になるかどうかは、それぞれの勝利や敗戦をどう総括するかによると思いますし、どう総括するかが指導者の腕の見せ所だと思います。
勝利と敗戦では総括するポイントが異なると思います。

<勝利の場合>
−勝因を「運」と「努力の成果」を分けて総括すること
−「運」は「運が良かった」と真摯に受け止める
−「努力の成果」はその努力を正当に称える

<敗戦の場合>
−敗因から読み取れる課題を明確にし、課題克服のための目標設定と目標をクリアするための計画設計

「反省」も悪くはないのですが、反省して終わっても何も結果は変わりません。「反省すること」から課題を明確にし、課題克服に向けた取組みにうつらなければなりません。「何度も同じミスをする。。。」ということを嘆く指導者もいらっしゃいますが、そういうチームは「反省会」などは行なうものの、「反省」から「課題抽出」や「課題克服のための目標設定」などに至って居ないケースが多いように思います。

勝っても負けても子どもたちにとっては「成長機会」です。
「勝って驕らず、負けて腐らず」です。どういう結果になっても成長機会に繋げる。これは指導者の技量次第だと思います。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。

  
  


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