企画

【少年野球指導者のひとり言】宝探し

2016.4.1
 子どもっていつ「化ける」か分かりません。何かのきっかけで成長のボトルネックが解消して急激に成長することも珍しい話ではありません。最初から上手な子を相手するよりも、「急成長のスイッチ」を探して粘り強く指導する方が指導者冥利に尽きます。

 特に最近の小学生は学童野球で十分な基礎技術を修得しないまま育ってきた選手も居るので、「急成長のスイッチ」は、ある特定の場所にある選手がとてもたくさん居ます。

 企業の新卒採用と同じで、選手との出会いは「宝探し」です。他の指導者が見落すような素養を見いだし開花させること。出来上がって素質が顕在化している選手を勧誘するのは「宝探し」ではありません。小柄な子、運動能力がそれほど高くない子の中にも「宝」は潜んでいるケースはいっぱいあります。

 たくさんの子どもたちとの「出会い」が楽しみです。今年も他のチームが見落す「宝」を掘り当てたいと思います。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


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