企画

海外留学のススメ第二弾 青森県出身の高校球児がアメリカ大学留学を選んだワケ

2016.5.1

「俺は普通の道は歩きたくない!」。
そんな風に思っている意識高い系の高校球児の君!
甲子園を目指した熱〜〜い3年間のあとは、海を渡ってみないかい?
野球で世界に挑む海外留学という選択肢。ここでは、そんな道に挑戦した“パイセン”(=先輩の意味)を紹介するぜ!!


今回は寺嶋大賜(たいし)パイセン

 遠い海の向こうの世界なんて、自分には縁がない。そんな風に思っているなら大間違い! 君のすぐ目の前にも、海外に挑戦できる機会は転がっているのだ。

 今回紹介するのは、そんなチャンスを見事にモノにし、いまなおバリバリ海外でプレーしている、寺嶋大賜パイセンだ。現在はアメリカ・ニューヨーク州にある、セントボナベンチャー大で外野手として活躍中。アメリカで3年目のシーズンを過ごしている。
 
 寺嶋パイセンは青森県出身。地元の名門中・高の野球部で練習の日々を送った。最後の夏の大会を終えた後は、警察官を目指して、野球をやめようと思っていたが、両親に説得されて続ける道を選ぶ。そのとき選んだ選択肢が“海外留学”だった。
「中学生のとき、部活で2週間ほどアメリカに行ったんです。そのとき見た印象がすごくて、いつか行きたいなと思っていました」。
 
 初めてみたアメリカの環境に衝撃を受けた。「すごいトレーニング設備がそろっていて、音楽をかけながら練習をするなど“ノリ”も違います。日本よりももっと野球を楽しむ雰囲気がすごく強かったんです」。そんな環境で自分もプレーしたいと夢をみて、迎えた高校3年の秋、海外留学への挑戦を心に決める。すぐさまアスリートブランドに連絡し、米大学野球部セレクションを受験。見事に合格して、アメリカで野球をやる道が開けた。たどり着いたアメリカの地。海外に興味をもったころから「英語はしっかり勉強していたつもりだった」という寺嶋パイセンだったが、全然会話はできなかったと苦笑い。しかも、1年目すぐに手首を折るケガをしてしまう。普通だったら挫けてしまいそうなピンチにも、寺嶋パイセンは燃えた。

 「両親には打撲でケガしたと嘘をつきました(笑)。結構時間がかかったんですが、できることはやっておいたので、復帰したときにはやってやる!って気持ちでしたね」
 
 完全復帰を果たした2年目は、最高のシーズンを迎えることになる。リハビリの間に行ったトレーニングなどが実を結び、なんと全米2位となる驚異的な打率を残したのだ!

 結果を残したことで道も広がった。アメリカでは、よりよい環境を求めて違う大学へと転校することも一般的だが、寺嶋パイセンにもいくつかの大学から声がかかった。いまよりレベルが高く、しかも、“全額奨学金”というこれ以上ない条件だった。
「結果を出して、奨学金を勝ち取るのが目標だったのでうれしいです。これで親に負担をかけずに済みます。これからは恩返ししたいです!」。

 こうして今、よりレベルの上がった新たな大学でプレーを続けているのだ。
「日本を出ると決めて、最初はもちろん不安もありましたが、今こうしてアメリカで野球をできていることが幸せです」。
 寺嶋パイセンは、毎日充実した日々を送っている。
「辛いことも多いけれど、日々、人として成長させてくれる環境があります。1日いちにちが自分の大切な財産になっていると思います。興味があったら、ぜひチャレンジしてみることをオススメします!」。



パイセンQ&A

Q そもそも、留学しようと思ったキッカケは?
A 中学の時にアメリカに行く機会があり、そのときから憧れていました。
  高校2年のとき、留学のことを知り、親に勧められて決めました。

Q 英語はもうペラペラに話せるのですか?
A ペラペラではないですが、日常会話であれば大丈夫です。
  自分では勉強していたつもりでしたが、会話となるとまた別物でした(苦笑)

Q 日本とアメリカの野球の違いはありますか?
A 足がずば抜けて速いとか、色んな才能を持っている人がいます。
  日本より、長所を伸ばしていく指導をするなと感じています。

Q ホームシックになったりはしていませんか?
A 日本とは違って自己主張が強い人が多くて受け入れられないな
  と思うときはありました(苦笑)。でも、毎日が充実していて、楽しいです!


海外留学の様子


日々楽しんでいます。グラウンドの雰囲気がいいんです



アメリカで技術を磨き、いまは打撃に自信ありです!



いま通っている大学です。150年の歴史ある校舎です



最初は慣れるのに必死でしたが、全てが良い経験です!



チームメイトとの会話は英語でできるようになりました





HOW TO 海外留学

 海外留学へ挑戦するための流れは、いたってシンプル!進路を決めるのは、最後の夏が終わったあと。高校球児として“引退”したあとから、海外挑戦の歩みは始まることになる。挑戦を決めたら、手続きをし、秋に現地に渡って米大学野球部セレクションに参加。見事合格となれば、入学手続きを踏み、アメリカでの大学生活をスタートすることができるのだ。
 大学では当然、野球以外の勉強もいち学生として学んでいく。語学が学べるうえに、最後まで通えば通常の“大卒”として就職活動もできる。その後、どんな道を歩むかは君次第! ひとつの選択肢として、考えてみよう!

スポーツ留学のプロフェッショナル アスリートブランド



現地の学生たちも混ざっての米大学野球部セレクション。一般レベルのスキルが求められる


投手であればブルペン、野手であればバッティングの実技も。自分の得意な力で挑戦だ!



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