トレーニング

血液循環を良くする交代浴で疲労回復を行おう

2016.5.2
  シャワーを活用して自宅で交代浴を行おう


 練習や試合などで酷使した身体を回復させるためのコンディショニング法として、入浴は欠かせないものです。湯船につかって身体を温めることはもちろんですが、温かいお湯と冷たい水を交互に浴びる交代浴は手軽に出来る疲労回復方法としても注目されています。公共の施設ではサウナや水風呂などが設置されているところも多いため実践しやすいですが、自宅では水風呂のところを水シャワーにして行うことができます。

 時間や回数にはさまざまな方法がありますので、体調に不安のない人が初めて行う場合を想定して実践例を挙げます。交代浴を行う前は必ずコップ1杯程度の水分補給を行ってから始めるようにします。

・(温浴)40~42℃程度のお湯に3~5分ほどつかる(半身浴でもOK)
・(冷浴)10~15℃程度の冷水を10~30秒ほど浴びる
・これを繰り返し3~5回程度行う
・交代浴の最後は水で終わるようにする

 体調にあわせて行い、入浴後はしばらく安静にして過ごすようにしましょう。水シャワーは急に全身に浴びるのではなく、手や足を冷やして少しずつ身体にかけるようにすると負担も少なく、実践しやすいと思います。冷たい感覚にどうしても慣れない場合は、手や足だけの部分浴でも構いません。最後に水で終わるようにすると、身体の表面温度が低くなり毛穴が閉じて汗を抑えるほか、温浴で温まった体熱が体内に長くとどまるため、湯冷めしにくく保温効果が高いといわれています。またたくさん繰り返すほど効果が高くなるというものではなく、逆に入浴によって身体に負担をかけてしまうこともありますので、少し物足りない程度からはじめ、適度な時間・回数で無理せずに行いましょう。

 交代浴は温かいお湯と冷たい水(シャワー)を交互に行うことで、毛細血管が拡張・収縮を繰り返し、ポンプ作用のように血液を送り出して全身の血行改善・疲労回復が期待できるといわれています。温度差は30℃程度を目安とし、季節にあわせて温度を調節しながら行うようにするとよいでしょう。


  



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