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【選抜注目選手】甲子園で再び快速球を 花咲徳栄・高橋昴也

2016.3.23

◆関東屈指の奪三振マシーン

 しなやかな腕の振りから、最速145kmを計測するストレートと、キレのあるフォークで奪三振の山を築く花咲徳栄・高橋昴也。左腕でありながら、決め球をフォークとする高校野球では希少な存在は、昨秋の関東大会で観客の度肝を抜いた。

 1回戦の相手である群馬県優勝チームの樹徳。秋の群馬県大会では甲子園常連校である健大高崎を相手にコールド勝ちを収めた破壊力ある打線が特徴的だが、高橋の前では最終回に2点を挙げるに留まった。群馬県王者に対し、8奪三振の完投勝ちで準々決勝に駒を進める。

 準々決勝の相手は好投手早川隆久擁する木更津総合。高橋VS早川の関東を代表する左腕対決は前評判通りの投手戦となる。両チーム合計でヒットが7本しか出なかったゲームで勝敗を分けたのは両投手の立ち上がり。2回表に花咲徳栄がホームランで先制するも、木更津総合がすぐさま反撃。3回裏に三盗を決めるなど、繋がりのある攻撃で高橋を攻め立てた。

 だが、序盤以降はしり上がりに高橋も調子を上げ、後に関東を制する木更津総合に対し1点差で敗れるも、互角の戦いを演じた。この高橋の好投が、関東最後のセンバツ切符を手にした大きな要因でもある。


◆昨夏ベスト8の原動力、再び甲子園の地へ

 甲子園優勝を果たした東海大相模相手に準々決勝で僅差の勝負をした昨夏。2015年ドラフトで埼玉西武ライオンズにドラフト4位指名された大滝愛斗を中心とした打撃力と、スタミナ豊富のエース鎌倉智也(平成国際大学)の投手力がうまくかみ合った好チームであった。

 鎌倉との継投で一躍注目を浴びたのが当時2年生であった高橋。テンポの良い先発タイプの鎌倉とは一味違い、左腕から投げられる140km中盤のストレートで相手打者を圧倒するスタイル。タイプの違った2枚看板で相手チームの的を絞らせない継投策は話題を呼んだ。

 甲子園デビューを昨夏に経験し、順調に成長を続ける左腕は今春、再び甲子園のマウンドに立つ。


  



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