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【少年野球指導者のひとり言】誉められ慣れ

2016.3.15
最近の子は悪く言うと「誉められ慣れ」しています。

「本人の努力」「たまたま運が良かった」の如何に関わらず「結果」によって誉められて育っている子が多いので、「努力して勝ち取る」という経験が乏しい子が多いと感じます。「運がよかっただけ」という「結果」を誉めれば誉める程、「努力して勝ち取る」ということをやらなくなります。だからこそ「プロセスの評価」が必要だと思います。

「運が良かった」という時は「誉める」のではなく、「運が良かったという事実」を一緒に喜んであげれば良いと思います。

「上手くグローブに入ったなぁ~」など、嫌みっぽく聞こえないくらいに「グローブに入ったことを自分も喜んでいる」ということを子どもに伝えればいいと思います。そこで「ナイスプレー!」なんて言ってしまうと、勘違いしてしまうのです。

これから試合が減って基礎練習の時間が増る時期です。子どもたちには「誉められる」を自分たちの努力で勝ち取って欲しいですし、指導者としてその努力に寄り添っていきたいです。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


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