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【少年野球指導者のひとり言】動作→判断→動作

2016.2.16
普段私はあまりノックは打たないのですが、ヘッドコーチから「今日は外野ノックを打ってください」と言われたので、久々にノッカーをやりました。実は先日の試合で気になっていたことが2点ありました。

①野手陣が2試合目に動きが鈍くなっていたこと
②外野手の守備範囲がとても狭いこと

①は明らかに体力面の問題です。
②は「自分の打球かどうかを判断してから動き出す」という問題です。本来守備は「まず動く。動きながら自分が処理すべき打球かどうかを判断する」という順番になりますが、判断を先に行なうために初動が遅れているのが原因でした。

せっかくノッカーやるのでこの2つの課題に即した練習をしたいと思ったので、アメリカンノックをやりました。「早く走り始めれば守備範囲が広がるということ」「走りながらでも判断はできるということ」を体感させるための練習です。

アメリカンノックはノッカーの技術としても難しい部類です。あらかじめ走っている選手に対して「更に一生懸命走れば捕れる場所」に打たなければ意味がありません。しかし「早く動き出せば守備範囲が広がる」「一生懸命走れば捕れる」という成功体験は守備の上達にはとても効果があります。何度か今まで捕れなかったようなボールを捕る選手が出てきて、とても有意義な時間になりました。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


 


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