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【創価】堀内尊法監督|伝えても動かなかったら、伝えてないのと一緒

2024.1.20

強豪校、名門校を率いる監督たちも、かつては手痛い失敗を経験し、後悔したことがありました。その失敗や後悔はその後の指導にどのように生かされたのでしょうか?
昨年秋の東京都大会で準優勝し、14年ぶりの選抜出場への期待も高まる創価高校の堀内尊法監督に話を聞きました。(聞き手:菊地高弘)


野球は確認のスポーツ

――今回は「指導者としての失敗や後悔」というテーマでお話をうかがいます。

堀内 そんなの、失敗だらけでしたよ(笑)。

――堀内監督と言えば、創価大でコーチを長く務めてこられました。

堀内 大学野球で30年コーチをやっているのは、全国的に見ても一番長いんじゃないかなと思います。

――大学コーチ時代に失敗はありましたか?

堀内 岸雅司監督から練習の運営を任されていたんですが、ある時に打撃練習をするグループの入れ替えがスムーズにいかなかったことがありました。そこで岸監督に「おまえ何してんだ?」と聞かれて、「選手にはミーティングで伝えたのですが」と答えると、「伝えても動かなかったら、伝えてないのと一緒だ」と言われたんです。そこでハッとして「野球は確認のスポーツだ」と悟りました。

――「確認のスポーツ」ですか?

堀内 野球は局面が動くスポーツです。アウトカウントやランナーの有無によって、目まぐるしく変わっていく。だから確認が大事なんです。岸監督に言われてから、口酸っぱく選手に確認するようにしました。選手が動かなければ、コーチの責任やなと。

――それは高校野球も同じですか?

堀内 創価高の監督になって2カ月、確認ばかりにこだわっていましたよ。おかげで変なミスは減ってきました。

――何度も確認、注意をしていると、「また同じ話をしなければならないのか」とうんざりすることはないですか?

堀内 もちろんイヤになることはありますよ(笑)。でも、そこは根気強く言っていくしかありません。「昨日も言ったやないか」と思っても、伝わっていなければ自分が悪いのですから。でも、あまりに何度も確認しているからか、岸監督からは「ガタガタ言うな」と言われたこともありました(笑)。



――今まで手を焼いた教え子はいますか?

堀内 小谷野栄一(現オリックスコーチ)なんて技術はあっても、ヤンチャなところがありました。ヘルメットを脱いでバーンと投げたり。技術がある子のほうが横着したり、過信したりすることが多かったですね。力のある子ほど手を焼いたかもしれないです。

――チーム作りをするうえで苦労されたことはありますか?

堀内 創価大の監督をやっていた時に、寮でコロナのクラスターが起きてしまいました。デリケートな時期でしたし、リーグ戦を辞退するなどなかなかうまくいかなくて……。控え部員の保護者からは「なんで子どもたちを守れなかったんだ!」という声があがりました。そういう時、レギュラーやマネージャーの保護者からは何も言われないんです。「控え部員との距離があったんだな」と痛感しました。体調を崩したこともあって、「退いたほうがいいのかな?」と監督を退任しました。


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