野球部専用の野球ノートアプリ
——現在は2学年で87人と非常に部員数も多いですが、その中で全体に目を配る、気を配るというのは大変ではないですか?
海上 うちはおかげさまでスタッフの数も多くて、土日の休みの日は最大8人、普段でも6人いるので、そういう意味では助かっていますね。反応良く何かあればすぐ発信してくれますし、選手にも話をしてくれていると思います。私も含めて全員がうちのOBというのもやりやすい部分かなと思います。
——部長時代も含めて、以前から変えたことなどはありますか?
海上 変えたことは中長期的なスケジューリングですね。生徒たちにこれくらいの期間の間に何を目的にして、これくらいはできるようになってほしいということを、数値も含めて細かく出すようにしました。1か月、2カ月先までスケジュールを出して、それに合わせて1週間やその日のやるべきことまで落とし込むことまでしています。
細かく決めない方が良い面もあると思いますが、こうした方が生徒たちもどこで力を入れて、どこで抜けば良いかみたいなことが分かりやすいと思ったんですね。そうした方がやるべき時の集中力も上がる効果はあるのかなと思います。
——選手にとっても練習や取り組みにメリハリが生まれそうですね。
海上 近くの高等技術専門学校に元同僚がいて、そこの卒業制作ということで、野球部専用の野球ノートアプリを作ってもらって、それをもとに管理するようにしました。野球ノートで管理していたものをweb上で管理できるようにしたものですね。体重や体調の管理、その日やったことなどを生徒が入力して、我々スタッフがそれをチェックする。さっき言ったスケジュールもこれで管理しています、生徒にとっては移動時間に入力できるので、時間を有効に使えるという意味でも効果的かなと思いますね。
後編では若い頃と比べての海上監督の考え方の変化、生徒に指導する際に大事にしている部分などをお届けします。(取材・文:西尾典文/写真:編集部)
関連記事
-
【聖光学院】斎藤智也監督|屈辱的な大敗から学んだ「パワーアップ」の必要性2023.12.15
学校・チーム -
【近江】多賀章仁監督|「勝った」と油断・・・手痛い逆転負けが監督としての出発点2023.12.6
学校・チーム -
【享栄】大藤敏行監督|仕掛けなかった、挑戦しなかったことに対する悔い2023.11.24
学校・チーム -
【履正社】夏に勝つ為に必要になる、複数投手の育成2023.11.10
学校・チーム -
【明豊】川崎絢平監督|初めての甲子園で痛感した、事前対策の重要性2023.11.1
学校・チーム -
【日大三】三木有造監督の失敗と後悔、2006年西東京大会決勝での後悔2023.7.27
学校・チーム -
【広陵】進化する名門、Instagramで「野球の楽しさ」発信2023.7.25
学校・チーム -
【山梨学院】吉田洸二監督|「万全の準備」で臨むことの大切さを学んだ、初戦敗退2023.7.22
学校・チーム
- 1
- 2