選手

【直撃!2016年注目プレーヤー②】東邦高校 藤嶋健人投手

2016.1.29

「一番の目標はセンバツ優勝です」

昨年は1年生ながら甲子園を経験。2年生となり、一回りたくましくなった藤嶋投手に冬のトレーニングについて、そして来るセンバツ高校野球について話を聞いた。




――平日の練習について教えてください。
「平日はピッチャーの練習だけに集中しています。月曜日は階段を走るなどランニングメニューが中心で、火曜日は体の調整にあて、主に水曜日、木曜日、金曜日にピッチングをしています。投げる日の練習はアップから始まり、遠投、ピッチング、走り込み、トレーニングという流れが基本です」

――土日の練習について教えてください。
「グループに分かれ、フリーバッティング、ティー、(筋力)トレーニング、守備の基礎練習、ノックの計5カ所を1時間ずつ、時間で区切って回ります。昨年はこうした時間で区切った練習方式ではなかったですが、一つ一つの練習にメリハリをつけ、集中する心構えが大切なのだと理解しています。バッティングについては土日に振り込んでいるので、自然と力はついていきます。右方向へ強い打球を飛ばす意識で打ち込んでいます。センバツに向け、昨年よりも打撃やノックなど技術練習が増えました。2月まではこの形式が続きそうです」

――どのように日々のピッチング練習をしていますか?
「ブルペンでは全部アウトコース低目を狙い、『1分半で10球』を8~10セット積み重ねます。これを含め、1日で150球くらい投げますが、アウトコース低目に投げ続け、その感覚を体に染み込ませています」

――体づくりや筋力トレーニングで重視しているメニューはなんですか?
「トレーニングでは下半身を鍛える『ランジ』を大切にしています。重さ10キロ前後のバーベルを担ぎ、前や斜めに足を踏み出すランジの動きを繰り返します。それぞれ10回を3セットほど取り組みます」

――理想のピッチングや、そのためにポイントとなる部分、そして今後の練習をどう考えていますか?
「力んで思い切り投げているわけではないのに、打者に速いと感じさせるストレートが理想です。それには、投げるときの上下のバランス、特に“片足のバランス”が重要だと考えます。フォームの始動で足を上げたときや、その足を踏み出したときなど、しっかりと力の入るポイントに“片足を入れる”ことが肝心。そのためにも、ランジ系のトレーニングを引き続き多く取り入れていきます。『T字バランス』や、負荷をかけた状態で片足で立ち、軸足の股関節に(重心を)入れてジャンプするなど、片足のトレーニングを続けます。あとは多めに遠投をし、肩を強くしたいです」

――春へ向けて抱負を。
「昨年の秋、神宮大会に出て全国の力を知ることができたし、そのレベルを超えたい。一番の目標はセンバツ優勝です」



PROFILE
ふじしまけんと/1998年5月8日生まれの愛知県出身。176センチ、80キロ、右投右打。1年夏からエース格。



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