トレーニング

【明豊】名将によるバッティング上達メソッド!(川崎絢平 監督)

2021.11.25

打撃指導に定評のある6人の名将が技術論を中心とした打撃論を存分に語っている『高校野球監督がここまで明かす!打撃技術の極意』(大利実/カンゼン)。その著書の中から今回は、明豊高校・川崎絢平監督の章の一部分を紹介します。19年選抜ベスト4、21年準優勝の実績を誇る九州屈指の強豪校では、どんな打撃指導をしているのでしょうか?


川崎絢平の「打撃メソッド」とは?

1.体を作り、振る力を養う

振る力=パワーを付けるためには、体の強さが必要。食事、トレーニングで鍛え、体重の目標値を身長-体重が100以下になるように設定する。もちろん、過度な食事は厳禁だが、必要最低限のパワー、体があって、その上に技術が乗ってくる。


2.7種類のティーメニューで「飽きさせず」に「本数を打たせる」

スクワットティー、逆手ティー、真横ティー、高めティー、低めティー、バスターティー、斜め(通常)ティーの7種を駆使して、計500球になるようにメニューを組む。ただ打つだけでは惰性になってしまい、練習の効果が薄れるため、違うメニューをリズムよくこなすことで選手に飽きさせず、なおかつ数をこなせる工夫をしている。


3.飛ばすためには「体重移動」が必須

基本的には「軸足」を意識した指導を行うが、軸足に体重が残りすぎると打球は飛ばない。そういう場合は「もっと前に体重をかけるように」と指導する。軸足に意識を置いた状態から前に乗って行くのは、そこまで難しくない。逆に、前足の意識が強い場合、そこから軸足を意識させるのは難しい。


4.力を生むのは下半身

上半身を過度に捻ったり、揺らして打つと、ボールになる変化球に手が出てしまいがち。反動や力を生み出すのはあくまでも下半身。上半身は無駄な動きを極力省き、ボールをとらえる動作に集中する。


5.「ゴロを打て」とは言わない

恩師・高嶋仁(前智辯和歌山監督)の教えでもある「空中からきたボールは、空中に返せ」を徹底。必要な場面を除いて「ゴロを打て」という指導は行わない。たとえ低めであっても、打球に角度を付けることを意識する。


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