企画

【少年野球指導者のひとり言】機会を創出する

2015.12.3
”自ら機会を創り出し 機会によって自らを変えよ”

これは私が新卒で入社した会社の社是です。
この会社を退職して丸3年が経過しましたが、私は今でもこの言葉がとても好きで、事あるごとに思い出します。

ここで言う”機会を創り出し”とは特殊な経験やスキルが必要な印象を持ってしまう人が多いのですが、本来的な意味はそういうことではなく、「他人が何気なく見過ごす”当たり前”を、”機会”として捉えられるかどうか?」という「物事の見方に対する柔軟性」と「物事を能動的に捉える積極性」を指しています。

これを野球に当てはめると、「負けゲーム」の時に如何にやるべきことが多いかということを実感します。

采配を振るっていると、大差で負ける時もあると思います。「今日は負けるなぁ」と思うかも知れません。その時に「早く終わんないかなぁ〜。」と思うのと、「負けてる時だから、結果を気にせず試せることを試してみよう。」と捉えるのでは負けゲームから得るものは大きく違います。

優勢の時は流れを変えないためにも、保守的に采配を振るった方が効果的です。余程の大差でリードしてない限り「試す」はできません。大差で負けている試合にこそ「機会」はあると思います。その「機会」を活かさない手はありません。選手を信頼していない指導者ほど、劣勢の試合で采配が保守的になるように思います。そして保守的になる程試合の流れを変えられず、「負のスパイラル」に入っていきます。

本気で手塩にかけた選手たちなら、「劣勢も機会」と捉えて、積極的にいろんなトライアルをしていきたいです。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


   


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