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【キャプテンに聞きました】佐藤知明(立花学園)「ベスト8の壁を越えて、目指すは甲子園!」

2020.9.28

夏の甲子園とその代表校を決める地方大会の中止が決定となった今年――。当事者である球児、指導者はどのような思いで自粛期間を過ごし、野球に取り組んできたのでしょうか? 今回は激戦区神奈川で昨年秋、そして今年夏の代替大会で連続して準々決勝進出を果たした立花学園の佐藤知明キャプテンにお話を聞きました。


ベスト8の壁を越えて、目指すは甲子園!

立花学園キャプテン 佐藤知明 2年 遊撃手


--今年の新型コロナウイルスの影響で練習できなかった期間はどれくらいありましたか?
「3月から約2か月間休校でした。その期間は全員で集まって練習することは全くできなかったです」

--その期間にチームとして取り組んでいたことはありましたか?
「まず毎朝全員揃ってZOOMでのミーティングをしていました。その時にお互いがどんな練習をしたかなどを共有していました。そういう取り組みが欠かさずできていたのは良かったと思います」

--佐藤くん自身はどういう環境でどんな練習をしていましたか?
「自分は近くの練習場を借りて練習することが多かったです。あとはYouTubeで色んなトレーニングのメニューを探して、それをやったりしていました」

--5月に甲子園大会が中止になって、更に神奈川は代替大会も開催の決定が遅かったですが、その時の心境はどうでしたか?
「まず3年生と一緒に試合をする機会がないかもしれないというのが自分は一番悲しかったです。でも一番辛いはずの3年生のキャプテンが『神奈川の大会があることを信じて練習していこう』と言ってくださったので、自分たちはそれを支えないといけないと思って前を向いて取り組むことができました」

--中止になった時に監督からは何か話はありましたか?
「甲子園はなくなっても、神奈川では一番になって、見ている人たちに立花学園を甲子園に出してあげたかったよねと言われるようなチームを作っていこうという話をされました」

--全員が揃って練習ができるようになったのはいつですか?
「6月に入ってまず学年ごとに練習があって、全員が揃ったのは2週目だったと思います」

--久しぶりに全員揃って練習をしてみていつもと違うようなことはなかったですか?
「自分は特にいつもと変わらないなと思いました。ZOOMでも毎日顔を合わせていたのが良かったと思います」



--夏は最終的に秋と同じベスト8という結果でしたが、3年生のプレーぶりを見ていてどんなことを感じましたか?
「甲子園はなくなっても、3年生たちは神奈川で一番になるんだという熱量を凄く出して戦っているように見えました。自分たちはまだまだそれが足りていないのが課題だと思っています」

--新チームでキャプテンを任されて大変なことや心がけていることはありますか?
「今部員数がマネージャーを含めると2学年合わせて103人と多いので、指示を徹底することなどは大変だなと思います。自分だけで全てやろうとするのではなく、他のメンバーも上手く使ってチームを回してくことを意識しています」

--まだ新チームは始まったばかりだと思いますが、今のチームの課題はどんなところですか?
「まだまだ全体的にフィジカルが弱いので、その強化に取り組んでいます。打撃が強いというのが立花学園の伝統なので、そのためにもフィジカルは重要ですし、あとは得点力を上げるために走塁面ももっとレベルアップするように取り組んでいます」

--最後に新チームの目標を教えてください。
「去年の秋も今年の夏もベスト8だったのでまずはその壁を超えて、見ていない景色を見ること。そして最後には甲子園というのが目標です」

佐藤キャプテン、ありがとうございました!
(取材・文:西尾典文/写真:編集部)


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