大切な3つの「目標設定」
--切り替えられたとすると、次の目標を決めることになってくると思いますが、目標設定をするうえで重要なポイントなどはありますか?小林「目標設定には3種類あると言われています。一つは結果目標。甲子園に出るとか大学の推薦をもらうとかですね。二つ目はパフォーマンス目標。結果を出すためにどんなプレー、どんなパフォーマンスができるようになるのか。三つ目がプロセス目標。そのパフォーマンスを出すためにどのような練習をするのか、ということになります。
最初のポイントは現実的でかつ挑戦的であること。現在の能力の110~120%くらいの、頑張れば手が届きそうな目標がモチベーションが持続すると言われています。次は具体的であること。『大学に行く』、ではなく具体的な大学名まで出すこと。次はその成果が測定できて、期限を設けてやることも大事です。その都度見直しを図ることも重要ですね。そして最後に一番大事なのは選手自身が自分で決めること。自己決定の度合いが強いほどモチベーションが上がると言われていますから、最終的には選手自身が決める必要があると思います」
--先ほどの例にあった、実力発揮できない例についてはいかがでしょうか? 野球はもちろん、受験の時にも役立つと思うのですが。
小林「緊張の軽減がキーになることが多いですね。ただ緊張は決してネガティブなものではなく、緊張のレベルが適切であればパフォーマンスは上がるんですね。ゾーンに入っていると言われるような状態もそうです。一般的に緊張しているというのはメーターが振り切ってしまっている過緊張状態のことです。良い緊張感を保つためには呼吸法などがありますよね。逆に緊張感が足りないときは体を動かして心拍数を上げることなどが効果があります。ラグビーのオールブラックスの“ハカ”なんかはその例ですね」
--無料でオンライン相談のサービスもされているとのことですが、最後にメンタルトレーニングについて考えている選手についてメッセージをお願いします。
小林「『メンタルトレーニング』と言われると、どこかハードルが高くなっているように思うかもしれませんが、決して特別なことではありません。誰でも持っている心の状態を知って、それを適切な状態にするスキルを身につけることです。悩んでしまってパフォーマンスに影響の出てしまう選手も多いので、そうなる前にぜひ気軽に相談していただければと思います」(聞き手:西尾典文)
実施概要
内容 : スポーツメンタルトレーニング指導士による無料オンライン相談方法 ; オンラインコミュニケーションツール Skypeまたはzoom
時間 : 約20分/1回 ※完全予約制
期間 : 4月13日(月)〜(終了時期未定)
申込方法:ページ下部のURLより申込
予約方法
*詳しい実施内容は以下URLよりご確認いただけます
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000056447.html
関連記事
- 1
- 2