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【八千代松陰】限られた時間を有効活用!質と効率を高めた練習

2020.3.3

昨年夏の千葉大会では強豪ひしめく中、決勝進出という結果を残した八千代松陰。スポーツが盛んな学校ではあるが野球部員は全員が自宅から通っており、練習時間も決して長くとれる環境ではない。前編ではそんな中で結果を出すための工夫や方針を兼屋辰吾監督にうかがったが、後編では取材当日の具体的な練習や狙いについてお届けする。


タブレット端末でフォームをチェック!


前編でも触れたように兼屋監督は沖縄尚学から筑波大という経歴である。高校と大学ではかなり環境も方針も異なっていたようだ。
「高校は沖縄でしたけど、当時の監督は岡山出身だったので、オフの期間もトレーニングは結構やっていました。練習時間は今のうちと比べると長かったですね。自分でも結構長くやりたいタイプだったので(笑)。大学はレベルについていくのが大変でしたけど、量というよりも何のためにやるかという目的を考えてやっていたと思います。今も平日は全体練習の時間は短いので運動量にするとそれほど多くないですし、もっとやった方がいいかなと思うこともあります。どっちかに偏り過ぎることなく、バランス良くといったところですね」



平日の練習は16時にスタートし、19時が完全下校ということもあって2時間半程度という八千代松陰。全ての練習を一日に行おうとしても非効率ということで、テーマを絞って行うことが多いという。取材当日のメインとなったのはバッティング。2分間×6セットで回すというものだったが、実際に打てる球数は多くないため、それを補うような工夫が見られた。まずバッティングの班で順番を待っている選手はケージの外で必ず素振り。兼屋監督からも実際に打っている選手だけでなく、素振りをしている選手に対して指摘が飛ぶことも少なくなかった。

また、ケージの横にはタブレット端末を設置。撮影した動画を時間差で再生することができるアプリを利用しているとのことで、打ち終わった選手が自分のフォームをすぐに確認する姿が見られた。このあたりも少ない本数を有効に活用する取り組みと言えるだろう。


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