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【少年野球指導者のひとり言】返事だけで終わらせない

2015.10.15
グラウンドで子どもに指導をすると、たいていの子どもは「はい!」って返事しますよね?
あれ、ほとんどのケースで子どもは生返事です。意味を理解していないどころか、何言ってるのかもわからないのに「はい」って返事している場合もあります。

私も少年野球のコーチを始めてから半年くらい経って、そのことに気付きました。

それからカウンセリングの本を読んだりして「開いた質問」など、「はいorいいえ」では答えられないような話しかけ方を心がけています。
質問の仕方も大事ですが、もっと大事なのは「否定しないこと」です。今時の子どもは間違うことを恐れる傾向が強いように思います。仮にトンチンカンなことを言っても、怒ったりバカにしたりせず聞いてあげないと、次に待っているのは「黙秘権の行使」です。

上手くできなくてもいいと思うし、間違ってもいいので、自分で考えて自分の言葉で話す。そういう子は上達も早いです。低学年の時は、多少タメ口きかれても許します(笑)

教えるよりも、話を聞いてあげることも選手の成長のために必要な時間だと思います。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


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