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【少年野球指導者のひとり言】「声を出せ!」の後が大事

2015.10.9
練習や試合で「声を出せ!」という指導者は多いです。間違いではありません。声を出すことはいろんな意味があります。

1.味方選手への鼓舞
2.自分自身の集中力を高める
3.作戦や役割の確認・伝達・徹底
4.相手にプレッシャーをかける  など

これら「意味」に応じた声の出し方があります。
鼓舞するつもりが味方選手へのプレッシャーになることもありますし、相手へのプレッシャーが行き過ぎると「汚い野次」になってしまうこともあります。

練習中にただ「声を出せ!」と言っても、子ども達は理解ができません。意味のない言葉を発するだけです。「今、どういう状況か?」「この後どういうことが起こると想定されるか?」など状況を説明することで、「何を言葉として発するべきか?」を子ども達に考えさせなければなりません。

これらを繰り返すことで、「状況に応じた適切な声出し」が出来るようになります。そして「声」はジェスチャーを添えるとより効果的な場面があります。どういうジェスチャーを添えると効果的か?それも状況を理解しなければできません。

「状況を読み取る」「この先起こることを予測する」という思考は野球ではとても重要な行為です。練習を止めてみんなで考える、なんてことをしても良いと思います。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


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