学校・チーム

【中越】野球ノートで選手の“意識統一”を図る

2019.9.12

2018年までのオレたちとは違う!野球ノートでチームが変わった!



POINT 1 最後の最後までやりきる力がUP

中越高校野球部の野球ノートの根幹には、選手全員が強いつながりを持ち、最後の一つまでやりきることへの意識付けがある。「選手の意識が繋がり合うことで、チーム全体で状況判断能力ができるようになりますし、それが大舞台の厳しい試合で必ず活きるはずなんです。だから私自身も野球ノートで新しい力をチームにつけさせたいと思いました」と本田監督。選手たちもこの考えを理解しており、練習はもちろん日常生活でも集中力を切らさずに、最後まで物事をやり抜く力がついているという。

POINT 2 学年の壁を超えた横のつながりが深まる

カテゴリー別で分かれた野球ノートは全12冊。1人が4冊のノートに関わるように振り分けられており、さまざまな選手の意見を確認できる。また上級生には、期間を決めて1年生にノートの書き方を指導する役割を与え、記載内容のアドバイスだけではなく、誤字脱字のチェックをしているという。これは上級生と下級生の関係構築にも役立っている。「丁寧さがなければ書き直しもさせます。文字には、心理状態なども表れますので、疲れているとか悩みがあるといったことも確認できますから」(本田監督)。

POINT 3 自己管理能力がUP

記入に1時間から1時間半はかかるという野球ノート。そのために時間を割かなければいけないため、開始から数週間経ったとき、「書くペースを減らしてほしい」という意見が出た。しかし本田監督は、「書く時間がないというのは、自己管理ができていない証拠。自分のスケジュールを効率化するのも、野球ノートの役割」と選手の意見を一蹴したという。それ以降、選手から記入に関する不満はなくなり「スケジュール管理もでき、時間の使い方がよくなっている」と、本田監督は選手の成長を褒めた。

90人以上の大所帯だが、練習の分担など効率よく選手たちが動いている様子がとても印象的だった。

SCHOOL DATA

●監督/本田仁哉
●部長/根津一
●部員数/3年生34人、2年生18人、1年生43人、マネージャー3人
創部50年以上の歴史を誇り、全国高校野球選手権大会には新潟県でトップの11回の出場経験を誇る。2018年100回記念大会にも出場するが、惜しくも初戦敗退。今年も2年連続出場へ向け、猛練習に励んでいる。

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