2018年までのオレたちとは違う!野球ノートでチームが変わった!
POINT 1 最後の最後までやりきる力がUP
中越高校野球部の野球ノートの根幹には、選手全員が強いつながりを持ち、最後の一つまでやりきることへの意識付けがある。「選手の意識が繋がり合うことで、チーム全体で状況判断能力ができるようになりますし、それが大舞台の厳しい試合で必ず活きるはずなんです。だから私自身も野球ノートで新しい力をチームにつけさせたいと思いました」と本田監督。選手たちもこの考えを理解しており、練習はもちろん日常生活でも集中力を切らさずに、最後まで物事をやり抜く力がついているという。POINT 2 学年の壁を超えた横のつながりが深まる
カテゴリー別で分かれた野球ノートは全12冊。1人が4冊のノートに関わるように振り分けられており、さまざまな選手の意見を確認できる。また上級生には、期間を決めて1年生にノートの書き方を指導する役割を与え、記載内容のアドバイスだけではなく、誤字脱字のチェックをしているという。これは上級生と下級生の関係構築にも役立っている。「丁寧さがなければ書き直しもさせます。文字には、心理状態なども表れますので、疲れているとか悩みがあるといったことも確認できますから」(本田監督)。POINT 3 自己管理能力がUP
記入に1時間から1時間半はかかるという野球ノート。そのために時間を割かなければいけないため、開始から数週間経ったとき、「書くペースを減らしてほしい」という意見が出た。しかし本田監督は、「書く時間がないというのは、自己管理ができていない証拠。自分のスケジュールを効率化するのも、野球ノートの役割」と選手の意見を一蹴したという。それ以降、選手から記入に関する不満はなくなり「スケジュール管理もでき、時間の使い方がよくなっている」と、本田監督は選手の成長を褒めた。SCHOOL DATA
●監督/本田仁哉●部長/根津一
●部員数/3年生34人、2年生18人、1年生43人、マネージャー3人
創部50年以上の歴史を誇り、全国高校野球選手権大会には新潟県でトップの11回の出場経験を誇る。2018年100回記念大会にも出場するが、惜しくも初戦敗退。今年も2年連続出場へ向け、猛練習に励んでいる。
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