自分に合ったメニューを自分で選ぶのが大学での野球
ーーまず高校卒業後の進路として日体大を選んだ理由を教えてください。
北山「高校2年の3月に日体大と練習試合をしたことがあって、その時にいいピッチングができて、それがきっかけで声をかけていただきました。それがきっかけです」
ーー最初から大学でも野球を続けるつもりでしたか?
北山「いえ。高校で野球は終わりで、普通に就職してもいいかなと思っていました。大学野球のことも知りませんでしたし、進学するのにお金もかかるので。日体大から声をかけてもらっていなかったらこうはなっていなかったかもしれません」
ーー日体大に進学して良かったですか?
北山「それは凄く思いますね」
ーー横浜高校もかなりレベルの高いチームだったと思いますが、高校と大学の練習、環境の違いはどんなところに感じますか?
北山「大学は当たり前かもしれませんが、大人の集団だなと思います。高校までは自分で考えて自分で行動することはあまりなかったですけど、大学では自分で考えないといけない。与えられる練習もありますが、自分に合ったメニューを自分で選んでやるというのが大学だと思います。あとは練習以外の普段の生活でも高校よりも時間があります。だからその時間をいかに自分のために使うことができるかというのは重要だと思います」
ーー大学野球の難しさを感じることはありましたか?
北山「まず試合に出るのが大変でした。部員の数が多くて、ピッチャーだけでも40人くらいいて、高校野球で結果を残してきた選手も多い。その中でしっかり結果を残してまず試合で投げるというのが高校野球にはない難しさかなと思いました。でも先輩が本当に下級生の手本になっていますし、いい環境でできていると思います」
ーー日体大硬式野球部は「体育会イノベーション」という取り組みをされていると聞きますけど、それはやっぱり選手にとっては良いと感じますか?
北山「思いますね。上級生になっても雑用を嫌々やっているという感覚もなくて、ちゃんと役割としてやるのが当たり前になっています。それを見た下級生があぐらをかいているようなこともないので、良い関係性ができていると思います」
ーー高校時代と比べて大学で成長できた部分を教えてください。
北山「高校時代はやっぱり圧倒的に視野が狭かったと思います。そういう時期があってもいいのかもしれませんけど、大学ではそれではダメだと思うので。色んなチームメイトと情報交換して、視野が広がってそれが選手としての成長にも繋がったのかなと思います」
ーー最後に現役の高校球児に向けて大学野球の良さなどメッセージをお願いします。
北山「大学は圧倒的に時間があるので、それを有効に使えるかどうかだと思います。あとはいかに自立できるかですね。少なくとも日体大には自分で目標を持って、自立して取り組むことができれば成長できる環境があると思います」
(取材・西尾典文/写真・編集部)
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