学校・チーム

【高校球児のための大学野球部ガイド】日体大硬式野球部、選手インタビュー

2019.9.9

昨年、松本航(西武1位)、東妻勇輔(ロッテ2位)の二人がドラフト上位指名を受けた日本体育大学だが、今年も吉田大喜投手、北山比呂投手の二人のプロ注目投手を擁している。日体大取材の最後に、二人に高校との違いなど、高校球児に向けてお話を聞きました。


高校野球とは違う野球の楽しさが感じられるのが大学野球

吉田大喜投手(4年 大冠高校出身)

ーー日体大に進学した理由を教えてください。
吉田「高校に入学した時に大学でもやるつもりでいました。監督も日体大出身で、コーチの辻さんに見に来ていただいて、それで自然と日体大にという流れになりました」

ーー高校時代、勉強はどうでしたか?
吉田「そんなにしてなかったです(笑)。普通くらい、真ん中より下だったと思います」

ーー大阪では高校時代から評判でしたけど、当時のスピードはどれくらいでしたか?
吉田「高校に入った時は140キロ出ないくらいで、3年生の時は最速146キロでした。今は151キロが最速です。高校に入学した時はこんなに速くなるとは思いませんでした」

ーーなぜここまで速いボールが投げられるようになったと思いますか?
吉田「もともと肩は強かったです。小学校の時から速いとは言われていましたけどコントロールはめちゃくちゃでした。その後は色々な細かい部分の積み重ねなので、ちょっと一言で言うのは難しいですね。でも体の使い方やフォームなどは大学で全て学んだと思います。高校までは細かいことは考えずに投げていただけでした」

ーー大冠は公立高校で、そこから日体大に入って最初はレベルの違いに戸惑ったりしませんでしたか?
吉田「入った時は凄い選手ばかりでびっくりしました。大学野球についての知識もなかったので。松本(航・西武)さんのストレートとか本当に見たことのないようなボールで驚いたのを覚えています。最初は全然通用しなくて、やっていけるのかなという気持ちはありました」

ーーそこからプロが注目するまでなったわけですけど、何が良かったと思いますか?
吉田「高校まではピッチャーも野手も同じ練習をしていたんですけど、大学ではピッチャーのことだけを考えて練習できるようになったのが大きいと思います。そこから深く野球について考えるようになりました。専門的なトレーニングの知識もそうですし、配球とかもそうですね」

ーー大学で遊びたいなという誘惑にかられることはないですか?
吉田「地元の友達とかと会うと楽しそうだなとは思いますけど、成長できたので今の学生生活で良かったです」

ーー野球をやっていなかったらどうしていたと思いますか?
吉田「多分普通に就職していたと思います」

ーー高校球児に向けて、大学で野球をやることの良さなどをお願いします。
吉田「僕は大学で野球をやったことで楽しさの質が変わったなと思います。高校まではみんなで一緒に練習して、試合で勝てたら嬉しいなという感じでした。さっきも言いましたけど大学では野球についてもっと多くのことが知れて、自分のレベルも上がって、高いレベルの相手と駆け引きしてという感じで、それまでにない楽しさを味わえていると思います。極端なことを言うと高校と大学でやっている野球が変わったくらいの意識がありますね。そうやって高校野球とは違う野球の楽しさが感じられるのが大学野球かなと思います」


PICK UP!

新着情報