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【2019甲子園】大会第14日(決勝) 注目ポイント

2019.8.21

「第101回 全国高校野球選手権記念大会」大会14日目(決勝)の注目ポイントを、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!


大会第14日(決勝)の注目ポイント!

【対戦カード】
履正社(大阪)vs星稜(石川)

いよいよ迎えた決勝は今年の選抜の1回戦の再戦となった。その時は奥川恭伸(星稜)が被安打3、17奪三振と見事なピッチングを見せて完封し、星稜が勝利をおさめている。
甲子園という大舞台、しかも決勝戦となるとこれまでの長い大会の疲労もあるため、いかにベストパフォーマンスを出すことができるかというのがポイントになる。過去の決勝戦を振り返ってみても、疲れや緊張からか本来の実力を出し切れず、一方的な試合展開となったケースも少なくない。

そこで現役の選手に注目してもらいたいのが試合前の選手の様子だ。今大会から準決勝と決勝の間に一日の休養日が設けられることになったが、その一日でどの程度疲労をとって良い緊張感を持てているかが重要になる。特に選抜で敗れている履正社は打倒星稜、打倒奥川で取り組んできただけにモチベーションは高いが、それが逆に気負いなどにならないとも限らない。テレビで観戦する際はぜひ選手の表情、試合前の何気ない動きを見てもらえると良いだろう。

試合展開としてはここまで完璧なピッチングを続けている奥川を履正社打線がどう攻略するかがポイントとなる。一度対戦して抑えられた相手と再戦する時にどのような対策をとってくるのか、可能であれば選抜の各選手の成績を事前にチェックしておくと楽しみが深まるだろう。ちなみに奥川から放った3安打は3番の小深田大地が1本、捕手の野口海音が2本で、今大会好調の桃谷惟吹、井上広大はともにノーヒットで2三振を喫している。彼ら二人が奥川にどう立ち向かっていくかにも注目だ。(西尾典文)





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