今日のベストナイン!(3/23)
投手
奥川恭伸(星稜):3年・183cm・82kg・右投右打9回 被安打3 失点0 奪三振17 四死球1
大会ナンバーワンの前評判通りの見事なピッチングで文句なしに選出。常時140キロ台後半をマークするストレートはもちろん素晴らしいが、それがただ速いだけでなく打者の脅威になるところが奥川の凄いところ。大小二つのスライダー、チェンジアップ、フォークどれもが決め球になり、変化球の完成度の高さとストレートとのコンビネーションは見事という他ない。2回戦以降も攻略はかなり困難と思わせるピッチングだった。
捕手
山瀬慎之助(星稜):3年・177cm・82kg・右投右打4打席 4打数 3安打 1打点
攻守にチームを牽引して勝利に大きく貢献し、こちらも文句なしで選出。奥川の良さを引き出しながら、履正社の強力な中軸にも的を絞らせなかった。昨秋は不振だったバッティングも見違えるように良くなり、履正社の清水大成の緩急に対応して3安打。イニング間のセカンド送球で1.8秒台をマークする相変わらずの強肩ぶりもさすがだった。
一塁手
立岩知樹(高松商):3年・175cm・85kg・右投右打5打席 5打数 2安打
たくましい体格を生かしたバッティングで2安打をマーク。力任せに振るだけでなく、柔らかさも備えたスイングで技術の高さも感じた。小柄な選手が多いが、立岩が4番に座ることで打線に厚みが増すことは間違いないだろう。
二塁手
下井田知也(市和歌山):3年・171cm・71kg・右投右打5打席 4打数 3安打 1死球
第一打席から3安打、1死球と4打席連続出塁し、チャンスメーカーとしての役割を見事に果たして見せた。体は大きくないが、下半身に粘りがあり、ミートのセンスとボールに食らいつく姿勢は素晴らしい。再三の守備機会も落ち着いて処理し、第一打席のバントヒットでは一塁到達4.15秒をマークするなどスピードで目立った。
三塁手
小深田大地(履正社):2年・176㎝・85㎏・右投左打4打席 4打数 1安打
2年生とは思えない見事な体格とフルスイングが強く印象に残り選出。奥川のストレートをとらえることはできなかったが、フルスイングで真後ろにファールを何度も飛ばし、相手にゾクッという恐怖感を与えるには十分だった。最終打席では得点にこそ繋がらなかったものの、初球のチェンジアップを見事にとらえてライト前ヒットを放って意地を見せた。
遊撃手
該当者なし外野手
沼田歩(呉):3年・172cm・74kg・右投右打5打席 5打数 1安打
上背はないが力強いバッティングとスピードが目立ち選出。1点を追う9回に右中間をライナーで抜くスリーベースを放ち、続く打者のスクイズでは捕手のタッチを見事にかいくぐって同点のホームを踏んだ。内角のさばきが向上すれば更に怖い打者になるだろう。
井上広大(履正社):3年・187cm・95kg・右投右打
4打席 4打数 0安打
奥川の前に2三振を喫し、最終打席もダブルプレーに倒れるなど結果を残すことはできなかったが、打席での雰囲気とパワフルなスイングを評価して選出した。タイミングをとる動きが小さく、外に逃げるボールとなるスライダーをしっかり見極めることもできていた。常に長打が期待できる右の大型打者は貴重。初回にはライトからサードへ見事な返球で補殺を記録し、スローイング能力があるところもアピールした。
・外野手
該当者なし