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【2018甲子園】大会第8日 見どころ&注目選手

2018.8.11

「第100回 全国高校野球選手権記念大会」大会8日目の見どころと注目選手を、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!


大会第8日

二松学舎大付(東東京)vs広陵(広島)

ともに2年連続出場となる実力校同士の対戦。二松学舎大付は打線が好調で、チーム打率も4割を超える。上位から下位まで力のある打者が並んでおり、東東京大会では6番に座る野村昇大郎が7打点、1年生捕手で8番の山田将義が10打点と切れ目のない攻撃を見せた。不安だった投手陣も140キロ台中盤のスピードを誇る岸川海に目途が立ったことが大きい。
広陵も昨年準優勝のメンバーが多く残り、広島大会を強打で制した。昨年は不調だったリードオフマンの高田桐利が好調で、しっかりチャンスを作れていることが大きい。エースの森悠祐も最速149キロを誇り注目だ。ともに得点力が高いだけに5点前後の勝負が予想される。


注目選手
平間陸斗(二松学舎大付)

浦和学院(南埼玉)vs仙台育英(宮城)

浦和学院は攻守にバランスが良く充実した戦力を誇る。サウスポーの佐野涼弥が不調で春から公式戦登板がないが、大型右腕でプロ注目の渡邉勇太朗、安定感が光る河北将太の二人は好調だ。打線も注目の強打者蛭間拓哉を中心に集中打を見せており、南埼玉大会では6試合で63得点を奪った。近年は夏の甲子園で初戦敗退が続いているだけに今年にかける思いも強い。
仙台育英は昨年12月の不祥事で対外試合が解禁されたのは6月だったが、そこからしっかりチームを仕上げてきた。投手だけでなく捕手もリレーで繋ぐ戦い方が特徴で、ベンチ入り選手全員を上手く起用している。戦力的には浦和学院に分がありそうだが、接戦に持ち込めば面白い展開になるだろう。



注目選手
蛭間拓哉(浦和学院)

星稜(石川)vs済美(愛媛)

星稜は1回戦で11安打9得点と自慢の打線が力を発揮した。最速150キロをマークした2年生エースの奥川恭伸は単調なリズムとフォームで速いボールをとらえられていたのは不安だが、大型1年生の奥川成騎が万全のリリーフを見せており、投手陣の層の厚さも申し分ない。1回戦では不発だった4番の南保良太郎の復調にも期待がかかる。
済美の命運を握るのは地方大会から全イニングを一人で投げ抜いているエースの山口直哉。戦力的には劣るだけに、星稜の強力打線を相手にも持ち味の小気味良いピッチングを見せて何とか後半勝負に持ち込みたい。




注目選手
南保良太郎(星稜)山瀬慎之助(星稜)

慶応(北神奈川)vs高知商(高知)

両チームとも接戦を勝ち上がって2回戦に進出したがその内容は対照的だった。慶応は生井惇己、渡部淳一のサウスポー二人の継投で中越打線を2点に抑え、最後はサヨナラでロースコアの接戦を制した。自慢の打線が抑え込まれただけに下山悠介、広瀬隆太の中軸二人の復調が待たれる。
高知商は両チーム合わせて30安打という打ち合いを制した打線が好調。上位も下位もよく振れており、長打も6本飛び出すなど破壊力は申し分ない。打力は高知商に分があるだけに、慶応は継投のタイミングがポイントとなるだろう。



注目選手
生井惇己(慶応)


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