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【2018甲子園】大会第2日 見どころ&注目選手

2018.8.5

「第100回 全国高校野球選手権記念大会」大会2日目の見どころと注目選手を、おなじみの野球ライター西尾典文さんが紹介!


大会第2日

山梨学院(山梨)vs高知商(高知)

山梨学院はエースの垣越建伸が絶好調。先発したのは初戦だけだが、準決勝、決勝ではリリーフで好投を見せた。大型サウスポーだが指先の感覚が良く、制球が安定しておりスピードもコンスタントに140キロ台をマークする。山梨大会では他の投手陣の成長もあって15回の登板に抑えられたこともプラス材料だ。
高知商もエースの北代真二郎が大黒柱。安定したコントロールが光り、高知大会4試合全てを完投した。決勝では明徳義塾を圧倒したように打線も好調だけに、垣越との対決に注目が集まる。

 

注目選手
垣越建伸(山梨学院)

作新学院(栃木)vs大阪桐蔭(北大阪)

春夏連覇を目指す大阪桐蔭は言わずと知れたタレント軍団。北大阪大会では準々決勝、準決勝と苦戦したものの決勝では23点を奪う猛攻を見せた。特に根尾昂、藤原恭大の二人はドラフト1位指名濃厚で、全てのプレーに注目だ。チーム打率4割を大きく超える打線に加えて、選抜以降調子を落としていたエースの柿木蓮が復調してきたことも大きい。
相手は8年連続の出場となる北関東の雄、作新学院。例年に比べると打線の迫力は乏しいが、バランスの良さはさすが。安定感のあるエースの高山陽成が大阪桐蔭打線を抑えて接戦に持ち込みたい。





 

注目選手藤原泰大選手(大阪桐蔭)根尾昂選手(大阪桐蔭)柿木蓮選手(大阪桐蔭)

北照(南北海道)vs沖学園(南福岡)

北照は札幌第一、札幌日大、駒大苫小牧と南北海道の強豪を相次いで破って5年ぶりの出場を決めた。注目は4番に座る岡崎翔太。たくましい体格を生かしたパワフルなバッティングが持ち味で7試合で5本塁打をマークしており、決勝戦ではサイクルヒットを達成するなどチームを牽引した。変則サウスポーのエース原田桂吾も緩急を使ったピッチングが光る。
春夏通じて初出場となる沖学園も県内の強豪に競り勝ってきた粘りのチーム。打線の繋がりが良く、6試合で3失策の堅実な守備も持ち味だ。どちらが勝っても夏の甲子園は初勝利だけに、熱戦に期待がかかる。

旭川大(北北海道)vs佐久長聖(長野)

21世紀に入ってからわずか3勝と全国の壁に苦しむ北北海道勢だが、今年の旭川大は充実した戦力を誇る。140キロを超える投手を4人揃えるが、中でも注目はエースの沼田翔平。細身だがバランスの良いフォームでプロ注目の右腕だ。打線も長打力のある選手が多い。
佐久長聖はチーム打率.399の打撃のチーム。準々決勝までの4試合は全てコールド勝ちをおさめ、決勝では同地区のライバル上田西にも競り勝った。特に4番に座る西藤慶人は広角に長打を放つ力がある。旭川大投手陣をどう攻略するかがポイントとなるだろう。


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