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【都立日野】「西東京最強の都立」の指導方針と練習のポイント

2018.5.7

強豪ひしめく西東京にあって、近年最も成績を残している公立高校が都立日野高校である。2013年夏には国学院久我山、国士館を破り西東京大会で決勝に進出。また桜美林大学を経てロッテに入団した佐々木千隼投手は日野高校のOBであり、史上初めて都立高校出身でドラフト1位指名を受けるという快挙を成し遂げている。そんな『西東京最強の都立』である日野高校の練習を取材した。


都立高校だからという枠を決めない

都立日野高校は荒川とその支流である浅川に挟まれた土地に位置しており、グラウンドも校舎と併設されている。取材当日はサッカー部が不在だったため比較的広い面積を使って練習を行っていたが、野球部専用のグラウンドがあるわけではなく、その練習環境はいわゆる一般的な公立高校と大きな差はない。

日野を率いる嶋田雅之監督は桜美林、日本体育大でプレーした経験を持ち、教員となってからは八丈、砂川、小平西の監督を務めた後2007年に日野高校の監督に就任している。嶋田監督が就任後に公式戦で勝利した甲子園出場経験校は国学院久我山、東海大菅生、早稲田実、日大鶴ケ丘、帝京、国士館、日大豊山、八王子と錚々たる顔ぶれが並んでおり、まさに強豪私立と互角に戦ってきたことがよく分かるだろう。最近では『日野高校で野球をやりたい』と言って入部してくる選手も増えているというが、そんな選手に対して嶋田監督がまず話すのが意識付けの点だという。

「まず都立高校だからという枠を決めないことが大事だと思います。都立の割にがんばっている、都立の割に勝っているというところで満足していてもその上には行けませんから。だから生徒には日野高校の野球部は普通の都立じゃないんだよということはまず言いますね。あとは周囲から注目されていることも伝えます。学校の外での立ち居振る舞いも見られていますからね。学校の外だけでしっかりしようとしていても絶対にできませんから、学校にいる間の行動も当然ちゃんとしないといけない。新入生にはそういう話をまずするようにしています」

この4月も30人を超える1年生が入部してきており、3学年で80人近い大所帯となっている。それだけの人数になるとまず1年生は別メニューからとなりそうなものだが、日野は4月から全員で同じメニューをこなすようにしている。それには明確な狙いがあってのことだと嶋田監督は話した。

「1年生は体力的に厳しいですよ。(4月中旬の)今の時期は筋肉痛も出て大変な時期だと思います。でもうちは故障しそうになったら休ませますけど、全員一緒のメニューをやります。人数が多くても一人の練習量が減らないように、守備練習でもいくつかに分けて受ける本数は確保するようにしますね。あと最近入ってくる選手は小器用な選手が多いので、受けるのも打つのも結構できてしまうんですよ。でも捕球してから投げる時とか打つ時の安定感が上級生とは違う。そういうことも一緒に練習して気づくんですね。自分が上手いと思っているうちは伸びませんから、そうじゃないことを分からせるという狙いもあります。あとは1年生でもすぐに試合で使える選手を探すというのもあります」

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