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【都立日野】「西東京最強の都立」の練習メニュー

2018.5.8

近年、強豪私立とも互角の戦いを見せ、西東京でも随一の実力を誇る公立校である都立日野高校。その結果によって『日野で野球をやりたい』と言って入部してくる選手も増えているという。前編ではチームを率いる嶋田雅之監督に指導方針、練習のポイントをうかがいましたが、後編では具体的な練習メニューを紹介する。


この日行われた最初のメニューは守備練習。外野手、内野手とバッテリーで分かれて行うものだったが、ノッカーは選手自身が行い、同じ内野でもファーストとセカンド、サードとショートでそれぞれ行っていた。また、バッテリーはピッチングを行っている選手もいれば、捕手同士で捕球やその後のステップに取り組む選手、投内連携のノックに加わる選手などそれぞれで動いていた。
前編で嶋田監督が話していた通り、選手達はいちいち監督の指示を待つことなく取り組んでおり、また無駄なく多くの捕球、送球をこなせるように工夫されているように見えた。

守備練習の後に行われたのが四つの班に分かれてのバッティングとトレーニングのメニュー。ここに嶋田監督が話す『全部において少しだるい』というポイントがつまっていたのでそれぞれ紹介したい。

一つ目は塁間を走るメニュー。これも単に全力で走るだけでなく、4.3秒以内というタイムで15本走るというのが決められている。ベンチ裏の小屋には全部員の塁間のタイムが張られているが、全力で走ると全員が4.0秒以内のタイムはマークしている。それよりも多少余裕のあるタイムではあるが、力を抜けば当然クリアすることはできない。フォームも考えながらしっかりスピードを出して走るというためにタイムを設定することで、スピード面と体力面の両面を鍛えるという意図が感じられた。

トレーニングメニューのもう一つが重縄跳びとスパイダーと呼ばれるタイヤを押すメニュー。重縄跳びはその名の通り、重くて太い縄を使って縄跳びをするメニューで、前飛び100回、後ろ飛び100回をそれぞれ2セットするもの。腕だけでなく全身に負荷がかかり、トレーニング効果は高い。そしてスパイダーは地面を這うクモのような姿勢でタイヤを押すメニューで5本行っていた。これはタイヤを押す腕の力だけでなく、股関節、下半身のトレーニングに効果的だという。



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