企画

【少年野球指導者のひとり言】『物事の本質』を伝える

2016.9.27

昨日は新チーム初の公式戦。結果は大敗。

打たれるのはある程度覚悟してたのですが、想定外だったのは2つのボークを取られてしまったこと。自分の指導方法が不十分だったのだとすごく反省しました。

「ボークについて教えていなかったか?」と言えば、もちろんそんなことはありません。一応社会人野球まで投手をやっていたので、その辺の野球経験者よりもボークについては精通しているつもりです。今回の2つについても「ボークに該当する行為」として指導していました。でもうちの投手はやってしまった。私の指導は何が足りなかったのか?今日になって気づきました。

私は今まで、「ボーク」というルールに精通しているが故に「何がボークに該当するか?」ということは指導していたものの、「そもそもボークとは何のために設定されたルールなのか?」ということを指導してこなかったんだと気づきました。

「野球のルール」は、攻撃側と守備側が対等の関係に保てるようにバランスを取るために設定されています。スポーツのルールってそういうものだと思います。「牽制球」は投手が走者の盗塁を防ぐための武器のひとつですし、「ボーク」はその武器を悪用しないための規制です。

「正々堂々」とか「フェアプレー」に対する選手への意識付けがまだ不十分だったんだなぁ〜と思い、物事の本質を伝えず、方法論を説いていた、自分の指導方法を反省しました。

来月にも公式戦があります。「ルールの中で戦う」「ルールの中で勝つ」ということは妥協せず、次の試合こそは勝利を掴みたいです。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。



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