企画

【少年野球指導者のひとり言】公平であるが平等ではない

2016.9.2

今日は試合でした。新チーム第二戦。

秋のシーズンでのメンバー選定のための競争はもう始まっています。より多くの可能性や課題を発見するために全員を起用し、いろんなポジションを試すなど、様々なトライアルをしました。結果が出た選手、出なかった選手様々ではありますが、すべての経験を生かしていかなければなりません。

試合後、選手にこんな話をしました。

「今はポジションが決まっていないので、平等にチャンスを与えている時期だ。『平等』とは『同じ回数の機会がある状態』だ。でもクラブチームは本来、『公平ではあるが平等ではない』ものだ。『公平』とは『何かしらの理由で機会の回数が決まる状態』だ。結果の出ない選手は機会が減っていく。今日結果が出なかった選手にもう機会がないわけではないが、今日の結果を挽回する機会が減るということは認識してほしい。厳しいがクラブチームとはそういうものだ。だからこそ今日の結果と向き合って、明日からの練習に取り組んでほしい。そしてもっと機会を大事にしてほしい。」

中学生には酷な言い方かも知れませんが、機会を大切にする気持ちを持ってもらうために、あえて言うことにしました。

ポジション争いもまだ勝負がついたわけではありません。今日の結果とどのように向き合うのか、明日の練習で選手がどのように変わるのか、楽しみです。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  



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