21日、野球解説者の山本昌氏は、自身のホームページのプレミアムコンテンツのオープン記念となる「山本昌プレミアムコンテンツオープン記念交流会」を東京都内で開催。会場には子供から大人まで多くのファンが集まった。
現役時代の足跡を振り返る映像が流れた後に山本氏が入場。参加者との乾杯から交流会がスタート。当日は東京ドームでの巨人対阪神戦の解説を行い、会場に駆けつけた山本氏。昨年、32年間の現役生活を終え、今季から務める野球解説者の仕事については「視聴者にプレーを分かりやすく表現する、伝える難しさを日々感じている。勉強の毎日です」と語った。また、投手出身の監督と打者出身の監督の視点の違いや、「良い監督は投手から見て嫌だなと感じる選手を打線の要所に置く。特に野村克也さん(元ヤクルト監督)はそれに長けていた」と持論を展開した。
話が今年のペナントレースに及ぶと、現在セ・リーグ首位の広島を開幕前に最下位予想していたため「順位は語れないです」と苦笑い。「菊池、丸があれほど打つとは。黒田、新井の両ベテランはそれぞれ大記録が懸かっていたことも大きい」と現在の強さを分析した。また、古巣・中日に対しては「投手陣はうまく世代交代できたはず。打者では高橋周平、福田永将が一本立ちできれば…」とエールを送った。
他にも、依頼が増えている企業などの講演会については「30分から40分くらいしか話せない」と謙遜しながらも、講演会前日に自宅で夫人を前にリハーサルを行った際、話の導入部分で30分をゆうに越えてしまったというエピソードも披露。「最近はトークショー形式ではなく一人でも話せるようになってきた。伝えたいことをもっと話したいですね」と今後への意欲も語った。先日訪れた、若手時代に汗を流したアメリカ・フロリダ州ベロビーチでの出来事や愛車ランボルギーニに対する熱い思いなど、軽妙な話術でトークを展開。参加者たちもお酒と食事をしながら、山本氏の話に酔いしれていた。
会の後半では山本氏が各テーブルへ移動し、質問に回答したり、サインや記念撮影などの大サービス。その後プレゼント大会も行われ、参加者には大いに満足な一夜となった。初の交流会を実施した山本昌氏も「これだけの方に来て頂いて私自身すごく楽しかったですし、またこれまで以上に一生懸命やっていかなければなと思いました。また次回はもっと長い時間でやりたいですね」と語ってくれた。
山本昌(やまもと・まさ)
1965年8月11日、東京・大田区生まれ。51歳。本名・山本昌広(やまもと・まさひろ)。84年のドラフト5位で中日に入団し、32年間現役としてプレー。93年(17勝)、94年(19勝)、97年(18勝)と3度の最多勝に輝き、93年は最優秀防御率(2.05)、97年は最多奪三振(159)のタイトルも獲得した。94年は19勝8敗、防御率3.49で沢村賞。2006年9月16日の阪神戦(ナゴヤドーム)で史上73人目のノーヒットノーランを達成。08年8月4日の巨人戦(ナゴヤドーム)では史上24人目の通算200勝に到達した。2014年9月5日の阪神戦で49歳25日で白星を挙げ、NPB最年長記録を更新。2015年10月7日の広島戦では、NPB史上初の50歳出場・登板(50歳1か月26日)を果たした。通算581試合登板、219勝165敗、2310奪三振、防御率3.45。186センチ、87キロ。左投左打。
公式サイト「山本昌オフィシャル・ウェブサイト」(https://yamamotomasa.com)。