昨秋からマネージャーが1人だった相模原高校野球部に、今年は3人のフレッシュ女子が入部。キラキラした瞳で練習を見守る彼女たちの部員に対する愛情はハンパない!! チームカラーのオレンジのバンダナをした4人が胸キュントークを繰り広げてくれました。
野球部員のさりげない優しさが垣間見られる行動って?
久野 同学年の1年生部員も、練習している姿はかっこいいなって思うけど、2、3年生は、格が違う。存在自体がすごいって思います。1年生とは全然違うオーラがあって、キラキラして見えます。
近藤 “野球部フィルター”ってあるよね。中学時代の2つ上の先輩は身近だったけど、高校生になると2つ上の3年生は世界が全然違って見える。試合中に大きな声を人一倍張り上げてる先輩がいるんですけど、そのひたむきな姿、素敵だなって思います。
塩田 私が1年生だったときも、3年生が春の関東大会に行ったので、すっごい人たちなんだなって尊敬のまなざしで見てたから、3年生に憧れる気持ちがよくわかるなぁ。
池田 3年生は気遣いもすごい。マネージャーが重い荷物を運んでいるとき、通路に並んでいる野球用具を脇によけて通りやすくしてくださるんです。
塩田 2年生は私たちの仕事ぶりを見ても素通りだけど、3年生は私たちを追いかけてきて荷物を持ってくれます。
近藤 ボール運びは私たちマネージャーの仕事なんですけど、運ぶたびにファーストの先輩が「ありがとう」って言ってくださって。私たちのことなんて見てないのかなと思いきや、しっかり見て下さっていることに感動しました。
久野 入部したての頃、私が一人でポツーンとしていると3年生が「名前なんていうの?」とか「どこ中学校なの?」って、声をかけてくれたんです。嬉しかったなぁ~。
塩田 3年生は元気があって、すべてのことにおいて全力に取り組んでいるんです。その姿を間近で見られる私たちは幸せです。
近藤 でも2年生の先輩も優しいですよ。この前、砂浜に見立てたランニングロードを池田さんと整備してたら2年生の2人のピッチャーが「ありがとう」って……。
塩田 えっ!? 同じ学年だからか、私には絶対に言ってくれないよ! しかもその2人は特に言ってくれないと思ってた(笑)。
池田 その瞬間、嬉しくて何にも言えませんでした(照)。
一番印象に残っている試合や、夏の大会に向けて決意を教えて!
塩田 春大の3回戦、対横浜隼人戦は10対6で負けたんですけど……。9回裏、1点を追いかける展開で1アウトランナー3塁。バッターはその日、凡退していたのですが、チームでも1、2を争うくらい努力している先輩で、見事ライト前ヒットを打って同点にしたんです! 努力が実を結んだのかなって、打った瞬間に鳥肌が立ちました。
近藤 私たち1年生は同点になる前から逆転するって、盛り上がっていたので先輩が打った瞬間、応援席は総立ち(笑)。夏の大会で横浜隼人とあたったら絶対にリベンジしてほしい!
塩田 私たちマネージャーも夏に向けて気合いが入ってます。3年生のマネージャーはいないのですが、私たち4人が同学年のマネージャーだと思い、頼ってもらえるくらい頑張りたい。3年生の最後の夏、どんな形であっても最高の夏にしてもらいたいです。
今回取材した相模原高校は…
●監督/佐相眞澄 ●部長/小島秀一
●部員数/3年生20人、2年生24人、1年生30人
●主な戦績/2016年春・神奈川県大会 3回戦
2015年秋・神奈川県大会 3回戦
2015年夏・神奈川県大会 4回戦
2015年春・神奈川県大会準優勝 関東大会出場