春の大会で背番号をゲットしたのは、昨年の秋まで日の目を見ることができなかった選手。ひと冬越えて大きく成長した彼らは、短期間にどんな努力を積み重ねてきたのか。なぜ監督が彼らを選んだのか、理由も聞いた。
関西高校・小郷賢人がメンバー入りできた理由
体重を増やすことで球速とスライダーのキレが増した
「秋は2ケタだったので、背番号1にはこだわりがあります。「1」はみんなから信頼されないともらえない番号だと思うので、チームメイトから信頼してもらえる選手になろうと思っています。秋から冬にかけて体重が増加し、球速は148キロまで伸び、スライダーもキレが増しました。このままの勢いで夏も「1」をつけてマウンドに立つことが目標。そのために、日々の練習を大切にしています。そして、県大会で優勝して甲子園へ行き、一戦一戦を勝ち上がり、関西史上初の甲子園決勝の舞台に立つのが目標です」。
明豊高校・脇 純太がメンバー入りできた理由
バットを振り込み、生活面を改めた
「秋まではベンチ入りもできなかったので、冬はかなりバットを振り込みました。それだけでなく普段の生活でも掃除を今まで以上にしっかりするなど、生活面の意識も変えて取り組むようにしています。 きっかけは12月に実家に帰省したときに中学時代のチームメイトに会ったこと。みんな他の高校で試合に出て活躍しているのに、自分はベンチにも入れていない。最後の学年でこのまま終わりたくないと強く思いました。持ち味の思い切りの良さを出して、夏は必ず甲子園に行きたいです」。
監督がメンバーに入れた理由
去年の秋までは正直鳴かず飛ばずでベンチ入りもできなかったのですが、この冬で大きく成長。春の地区大会では1ケタの背番号をつけました。しっかりバットを振り込んできたということで、打席に入るときにも余裕があるように見えますし、雰囲気のある選手になりました。春先に固め打ちもでき、結果が出たことも自信に繋がっているようです。夏もバットで貢献することを期待しています。