トレーニング

投球動作の安定に効果的な一本脚で立つ練習法

2014.12.21

パーソナル投手コーチとして東京から全国に出張コーチングを行う、リトルロックハート・ベースボール・ラボラトリーのコラムがスタート。野球の技術を中心に、指導に悩む現場の指導者の方々、保護者の方々に上達のヒントをお届けします。


 タメを作るために、軸脚1本でバランス良く立つ練習をしている選手は少なくないと思います。しかし投球動作に於けるタメというものは、軸脚1本でバランス良く立つオンバランス状態から作ることはできません。

 片脚でバランス良く立つ練習は、筋力トレーニングとしては効果的だと思います。浮かせた側の脚の膝を胸に付くくらい高く上げれば、バランス感覚と同時に体幹も鍛えられます。しかしタメを作るという目的で軸脚1本で立っても、それほど高い効果を得ることはできません。投球動作を改善するために脚1本で立つ練習をするのであれば、以下のようなやり方で行ってみてください。

 と言っても、ヤジロベエのようにただ立っていても高い効果は期待できません。非軸脚1本で立った状態で股関節を曲げていき、上半身を前傾させていきます。この時バランスを取るために両手を飛行機の翼のように広げてしまっても大丈夫です。

 このような姿勢から、さらに膝が踵よりも手前に留まるような形にしていってください。するとハムストリングスがかなり伸ばされるのがお分かりいただけると思います。この姿勢のまま、足首がフラつかないように立つ練習を続けてみてください。すると振り上げてから接地させた非軸脚を安定させていくことができます。この脚を安定させられれば、制球力アップや球威アップにも繋がっていきます。

 この練習の注意点としては、必ず左右交互に行うということです。そうしないと片脚だけが鍛えられてしまいますので、例えば左脚で30秒行ったら、次は右脚で30秒行うという風に繰り返してみてください。すると投球動作全体の安定に直結する足首の強化・安定と、球威アップに繋がるハムストリングの柔軟性アップにも繋がっていきます。



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