トレーニング

投球腕を柔らかく使えるようになる遊び感覚の練習法

2014.12.20

パーソナル投手コーチとして東京から全国に出張コーチングを行う、リトルロックハート・ベースボール・ラボラトリーのコラムがスタート。野球の技術を中心に、指導に悩む現場の指導者の方々、保護者の方々に上達のヒントをお届けします。


 指導されているチームの中には、スローイングアームを柔らかく使えない選手もいると思います。今回はそのような選手に柔らかい腕の使い方を指導するための方法をご紹介したいと思います。

 小学生選手の場合、最初は軟式球や硬式球ではなく、柔らかいボールから始めてもらっても大丈夫です。まずボールを利き手で持ち、利き腕側の肩にボールを乗せるような構えを取ってください。この時手の甲が上を向き、握ったボールが肩に触れる向きにしてください。

 ここからボールを右肩の真上に軽く投げてください。この時腕を柔らかく使えていれば、ボールはまた右肩のところに戻ってくるはずです。しかし柔らかく使えていない場合は、ボールが色々な方向に散らばってしまいます。

 ボールを右肩の真上に投げ、まるで投げた動作の巻き戻しを見ているような動きでボールをキャッチし、また最初の構えに戻ります。この動作を繰り返すだけです。

 立った状態で真上に投げてボールがしっかり戻ってくるようになったら、今度は仰向けになり、同じように真上に向けてボールを投げてください。すると立って行う同じ動作よりも、肩の角度が実際の投球動作に近づくのがお分かりいただけると思います。

 ポイントとしては、慣れてきたら指先でボールの重さを感じながら投げるようにすると、リリース感覚も同時に養うことができます。そして柔らかく軽いボールでできるようになったら、実際に試合で使っているボールに持ち替えてください。

 この練習はチーム内練習だけではなく、夜寝る前に日常的に行っていくとより効果が現れてきます。たまに行う練習としてではなく、ぜひ日常的に遊び感覚でこの練習を続けられるように、子どもたちを指導してあげてください。



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