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【少年野球指導者のひとり言】ビデオ映像の使い方

2016.3.8
最近は家庭用ビデオカメラの普及で、学童野球でもビデオ撮影をしているチームはとても多いです。

ビデオ映像を見せることは、指導者が身振り手振りで教えるのとは違い、自分のプレーを自身の眼で見るという効果があります。しかし、ただ見るだけではあまり高い効果は期待できません。何が必要か?指導者の解説か?違うんです。
大切なのは自分のプレーをイメージする「想像力」です。

スポーツは自分のプレーを想像し、実際の動作をその想像に近づけることで動作の精度が高まります。「想像力」の乏しい選手は一致させる目標がない状態でプレーしていることになるので、動作の精度が低くなってしまいます。

①自分の「理想のプレー」を想像する
②想像に近づけるように実際のプレーを行なう
③ビデオで「想像」と「実際」のギャップを確認する。

ビデオが登場するのは③です。①②を経て③にたどり着くことが必要だと思います。イチロー選手は打席後、スクリーンに映ったリプレー映像を必ず見ています。恐らく③のためだと思います。

では、「想像力を兼ね備えたプレー」をするための訓練は?
古典的ですが「モノマネ」が有効だと思います。「モノマネ」はほぼ100%、「真似をする対象の選手」を想像しながら行ないます。想像力を兼ね備えたプレーを養うために、たまにはチームで「プロ野球選手のモノマネ大会」とかやっても良いのでは?と思います。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


   


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