トレーニング

簡単にできる指力トレーニング

2016.2.3

◆プロも訴える指力の重要性

 前回、投手における指力がいかに大切かを紹介した。(「意外と知らない『指力』とは」)では、今回は、指力をどのようにして鍛えていくかを、高校球児に紹介したいと思う。

 Timely!37にインタビューが掲載されている、埼玉西武ライオンズの牧田和久投手。アンダースローを武器に、抜群のコントロールと緩急を自在に操る投手だ。打者のタイミングを外しながら抑える投球スタイルでよく知られていて、フォームの違いはあるかもしれないが、高校球児のお手本となる投球術をたくさん持っている。

 そんな牧田投手も学生時代に行っていた指力のトレーニング。簡単に鍛えられる方法があるのでぜひ、参考にしてもらいたい。


◆簡単にできる指力トレーニングと注意点

<やり方>
3~5kgのダンベルを使用。親指、人差し指、中指の三本だけで、ダンベルの丸い部分をつかんで持ち上げ、空中で離す。そのダンベルが落ちる前に再度つかんでキャッチするという動きを繰り返す。

※ダンベルではなく、500mlのペットボトルでも代用可能。

 このトレーニングなら、部室や自分の部屋など、場所を選ばず気軽にできる。しかし、一つ気を付けてほしいことがある。指先は繊細で大切な部分。いきなり重い負荷をかけるとケガにつながる可能性がある。指先のストレッチを行い、まずは重さの軽いものを持ち上げることから始め、慣れてきたら負荷を高めていくといいだろう。

指力トレーニングは、見た目で成果がわかりにくいが、継続していくことで必ずパフォーマンスを発揮する。力強くキレのあるボールが投げられるようになり、なおかつリリースポイントが安定し、コントロールの精度も高くなる。

今まで意識していなかった部分を鍛えることにより、もしかしたら爪が割れてしまったり、マメが出来やすくなるかもしれない。でも、それは指先を使って投球できている証なのだ。トレーニング同様、指先のケアも怠らず、練習に励んでほしい。

  



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