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名門大から奨学金オファーが殺到!元高校球児・西田陸浮さんに聞くアメリカ野球留学

2022.5.19

東北高校卒業後、アメリカのマウントフッド大学に野球留学した西田陸浮さん。昨年はリーグ盗塁王に輝き、大学の各リーグをまたいだベストナインにも選ばれ、今シーズンも打率.422でリーグ2位、盗塁38でリーグ1位(4/28時点)の成績を残しています。こうした活躍により、西田さんの元にはアメリカの大学最高峰の「NCAAディビジョン1」から奨学金のオファーが殺到。アメリカの大学事情に詳しい、アスリートブランド社の根本真吾氏は「西田さんが誘われた大学は全米でも指折りの大学ばかり。日本の高校野球で頑張ってきた元高校球児が、アメリカの大学で活躍をしてこういうチャンスを掴むことができる時代になった」と話します。

最終的にはPAC12というアメリカでも大人気のカンファレンスに属するオレゴン大学に、返済不要の奨学金付で進学が決まり、先日入部同意書にサインを済ませました。
そんな西田さんに、留学を決めたいきさつ、アメリカの大学野球事情、数あるオファーからオレゴン大学を選んだ理由など、アメリカ野球留学の色んな話を聞きました。


留学の決め手は野球をしながら英語を学べること 

——西田さんがアメリカに野球留学しようと思ったきっかけから教えてください。

そもそもですが、大学で野球をやるつもりはありませんでした。野球は好きなんですけど、それよりも早く経営者になりたいという目標があったんです。ですので、野球を続けるモチベーションが湧かなかったんです。そんなときに父から「アメリカに留学してみたらどうや?」と言われたんです。アメリカだったら好きな野球を続けながら英語を学ぶこともできますし、それは経営者になるという夢にもプラスになるなと思ったんです。それがきっかけですね。

——語学力に自信はあった方でしたか?

英語の成績は最悪でしたね。渡米前にアルファベットから勉強するようなレベルでしたから(笑)。でも高校卒業後からアメリカの大学に入学するまでに半年ほど時間があるのでそこで英語を勉強しました。最終的に大学での英語のクラスをスキップ出来るくらいにはなりました。授業も全てもちろん英語なんですけど、なんとかついていけています。野球でも内野が集まって行うミーティングでも普通に英語でやりとりできています。
野球に関していうと、自分がある程度の成績を残せたことが大きかったと思います。アメリカはやっぱり結果を出した人間をリスペクトしてくれますから。そうなると多少言葉がわからなくても認めてくれるんですよね。

全米のエリートが集まるリーグからの招待


——留学先の大学はどのようにして選んだのですか?


アメリカの大学5校を回って紅白戦をやってプレーを見てもらって、そこからオファーをいただいた中から選びました。コーチが熱心に誘ってくれたのと、チーム内に競争があるのも自分に向いているなと思い、マウントフッド大学を選びました。

——日米の野球の違いはどんなところに感じますか?

とりあえず、こっちの選手はみんな身体が大きいですね(笑)。2年制大学にも150キロ以上投げるピッチャーもゴロゴロいますし。日本だと150キロ投げられたら学生時代の成績に関係なくポテンシャルが評価されてほぼプロにいけると思うんです。でもこっちでは150キロ投げられる+成績、実績も必ず見られますね。そこに違いを感じますね。何事も成績、実績という数字で評価されますね。

——「ケープコッドリーグ」というリーグに招待されたそうですが、どんなリーグなのですか?

参加している選手全員、もうほとんどプロレベルですね。UCLAという大学があって、野球でもかなり有名で実力のある大学なんですけど、そこのエースとか4番とか、メジャーリーグが注目している選手たちだけが招待されて夏の間だけ試合を行うリーグ戦です。
アメリカの大学野球のシーズンは秋、冬、春(公式戦は春のみ)で、夏のオフ期間に行われるのがサマーリーグなんです。そのサマーリーグにも色んなランクがあるんですけど、上手ければ「Called up」といって上のリーグから声が掛かるんです。自分は上から6番目のランクのサマーリーグから「Called up」で一番上の「ケープコッドリーグ」に上がりました。
(補足:創設1885年 アメリカでも有名な大学サマーリーグの一つ。大学生のトップレベルが集まる。これまで1000人以上のメジャーリーグ組織でプレイする選手を輩出している)

——過去に「ケープコッドリーグ」でプレーした日本人選手はいるのでしょうか?

自分でも調べてみたのですが、過去に1人だけ、アメリカ育ちの日本人の方がいたそうですけど、日本から留学してきた選手では自分だけではないかと思います。


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