「自主練習時間の確保」と「多彩で豊富な情報提供」で、選手が自律的に成長するサイクルをつくる試みに挑む福岡県立城南高校野球部。もうひとつの特徴と言えるのが、「情報提供・活用」を円滑に行うための選手以外のスタッフによるサポートだ。
データのフィードバックを支えるシステムを開発
リポート前編はこちら→“自主練重視”主義と測定データや最新情報の積極提供城南高校野球部の選手への情報提供は、「現状認識のためのデータ」や「課題の解消に用いることのできる技術やトレーニング方法に関する情報」などに分けられる。前者にあたる現状認識のためのデータとしては「測定分析シート」と「試合成績シート」などがある。
測定分析シートは、体格、スイング(スイングスピードやロングティーの飛距離)、球速、走塁(タイム)、ウェイト(スクワットやベンチプレス)、柔軟性などを月に一度測定し、紙に出力して選手に渡している。これらの測定項目は野球部をサポートする田中來人トレーナーが選定している。

試合ごとのデータを集計し、一覧にしています。これらのデータを参考に試合のメンバーを決めていきます!
— 福岡県立城南高校野球部〜NEXT BASEBALL〜 (@jfnextbaseball) September 25, 2020
現時点でPA/BBや初球ストライク率の数値に注目して指導しています!#セイバーメトリクス#高校野球セイバーメトリクス pic.twitter.com/gq1mseAhaj