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【少年野球指導者のひとり言】頚椎椎間板ヘルニアのリスク

2015.11.10
私は天候の影響で首が痛くなることがあります。

現役時代、外野の守備でダイビングキャッチをして以来、20年以上頚椎椎間板ヘルニアに悩まされています。ハイスピードで走行中のダイビングキャッチやヘッドスライディングは首を痛めるリスクと背中合わせです。実際、元阪神タイガースの赤星氏も同じ症状で引退を強いられました。

牽制球に対する帰塁くらいであれば頭から戻っても大丈夫だとは思いますが、自分自身の経験や医学的な見地からも、ダイビングキャッチやヘッドスライディングはあまりオススメしませんし、実際に子どもたちにはストレートスライディングやフックスライディングしか教えていません。

「何としても捕りたい」という気持ちはわかります。当時の私もそうでした。子どもたちに「上手くなって欲しい」と思いますが、それ以上に「野球を生涯スポーツとして楽しめるための知識・技術を身につけて欲しい」と思っています。プレーに支障をきたす怪我を負ってしまっては何にもなりません。

ヘッドスライディングを否定するものではありませんが、指導者の方は「頚椎損傷のリスクを伴うプレー」だということ、そしてヘッドスライディング意外の代替手段があることを念頭に置いて指導して頂きたいと思っています。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


   


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