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【少年野球指導者のひとり言】練習メニューは事前に決めましょう

2015.10.30
プロ野球や社会人野球では当たり前のことですが、練習前にその日の練習メニューが選手に事前告知されます。しかし、私はむしろ、小学生こそ「事前告知」を行なうべきだと思います。
監督の気分次第で練習メニューが変わってしまうチームは、監督の指示があるまで次の練習メニューの準備ができず、結果としてチーム全体が「指示待ち」のチームになってしまいます。

野球は作戦に基づいて行動する側面もありますが、厳密に言うと「指示に基づいて動く」のではなく、「自分で判断して指示に備える」ことが重要です。練習メニューが分かっていれば「ネット片付けないと」とか「ノックバット出さないと」という具合に子ども達が自分で考え始めます。

「考えろ!」と怒鳴る前に「考えさせる場面」を作ることも大事です。
あと、いつ終わるかわからない練習って、惰性になるものです。

何メートル走るかわからないのに全力疾走しませんよね?
終わりが見えるからこそ「最後の力を振り絞る」のです。目標や目安のないものって、大人でも頑張れません。

低学年はすべてのメニューを覚えることは出来ないと思うので、ボードとかに貼り出してあげると効果的かと思います。
あと、休憩時間も時間を決めて休憩させないと、突然「さぁ始めるぞ」と練習を再開すると、休憩明けのパフォーマンスが落ちます。


※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


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