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【富島】「4スタンス理論」で選手のタイプをしっかり把握

2019.3.11

ストップウオッチを使った守備練習



取材当日は午前中だけ市内の野球場を借りられたとのことで、2月だが実戦的な練習が中心で、ここでも面白い取り組みが見られた。その様子がよく分かったのが走者をつけてのケースノックおよび走塁練習だ。ホームベースから一塁ベースの間にストップウォッチを持った選手が3人控えており、打者走者のベースまでの到達タイム、フライの場合は滞空時間、外野に抜けた打球の場合は捕球してから返球するまでの時間などあらゆるタイムを測定し、1プレーが終わるたびにその数字を全員に伝えているのだ。
またそれだけでなく、外野手がフライに届かなかったケースなどは、メジャーでベースからの距離を測るような光景も見られた。この練習で主に指示を出していたのが中川清治コーチだ。中川コーチがこのタイム、距離を計っての練習の狙いをこう話した。

「フライの場合、捕球できるタイムの目安を決めています。そうすることでその打球がヒットになった責任が明確になりますよね。距離を測るのも同様です。ベースから何メートルまではそのポジションのエリア、ということを明確にすることが目的です。そうすることでグラウンドの隙間を埋めるという意識がはっきりする。またランナーをつけてのノックは守備、走塁の練習ですけど同時に打撃にも生きてきます。こういう場面ではどこに打つと相手は守りづらいのか。そういうことも常に考えさせています」



具体的なタイム、距離は「企業秘密」とのことだが、いずれも基準が定められていることで、選手にとっては成功と失敗が分かりやすくなることは間違いないだろう。またノック自体も「●秒(数字は企業秘密)のフライを打ってください」と中川コーチから指定が入る場合もあり、この日ノッカーをつとめた古川和樹副部長も「監督や中川コーチの求めるレベルにまだまだ達していないです」と話していたが、指導者側も高いレベルが求められる練習と言えるだろう。
また、この練習では濱田監督は実戦と同様にサインを出し、それを見て古川副部長がノックを打ち、選手達も動いていた。九州地区は3月下旬には春季大会の公式戦が行われることもあり、2月中旬からこのようにして実戦感覚を養うようにしているそうだ。

昨年出場したセンバツではミスから初戦で星稜(石川)に大敗を喫し、全国でも勝てるチームを目標に取り組んでいるとのことだが、その意識が強く感じられる富島の2月の練習風景だった。(取材・写真:西尾典文)

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