昨シーズンは初の規定打席に到達し、プロ5年目の今季も開幕から一軍で活躍中の上林誠知選手。仙台育英高時代は主将で四番を務め、3度の甲子園出場を果たした憧れの先輩が、夏の取り組みを教えてくれた。
身体の中から攻める!積極的な暑さ対策
「僕は毎年夏になると食べられなくなり、痩せてげっそりして調子を落とすタイプ。高校は東北だったから少しは涼しいかと思ったら全然そんなことはなくて(笑)。喉が渇いたらスポーツドリンクを飲んで、練習後は日陰で過ごすくらいしかできませんでした」。
暑さと同時に、水風呂などで一気に身体を冷やすのも苦手というデリケートな体質の上林選手は、今シーズンから腸内環境の改善に取り組んでいる。
「食べられなくなるのは、胃腸が弱いから。だから内臓から強化しようと、整腸剤と酵素を飲み始めました。飲み物も乳酸菌入りのものを選んだりしています。同じ失敗は繰り返したくないですからね」。
原因を見つけ、その改善に取り組む。これが成長するためのセオリーなのだ。
学生でもできる手軽なクールダウン法として、子どもの頃からよく食べていたのがアイス。中でも、カップ入りのかちわり氷でおなじみのアイスボックスがお気に入りだ。
「アイスボックスは大好きで小学生の頃からよく食べていました。氷に味がついていて、食べやすいのがいいですね。グレープフルーツ味が一番好きで、食べると一気にクールダウンできます。高校の部活の休憩時間の差し入れで食べたこともありますよ」。
気分によって他のフレーバーもチョイスしていたという上林選手は、ドリンクを入れるアレンジも定番の楽しみ方だ。
「僕のベストは、炭酸系の栄養ドリンクを加えたもの。この夏も、新しいドリンクとの組み合わせをいろいろ試してみたいですね」。
地道なルーティンが心と身体を強くする
球児にとっては大事な夏がやってくる。数々の結果を出してきた先輩に、平常心で本番に実力を発揮する方法を尋ねてみた。「僕もどの試合でも緊張はします。そんな中で結果を出すには、毎日同じことをして、こうしておけば大丈夫というルーティンを作るのがおすすめです。いつも通りやればいいという自信や安心感につながりますよ」。
プロとして花開きつつある上林選手。「僕にとってこの3年が大事。2020年にオリンピックがあるので、それまでに誰もが認める数字を残したいです」と目標を語ってくれた。
球児へのオススメポイント1:クールダウンする
試合や練習後の火照ったカラダをおいしく冷やせる「アイスボックス」。キンキンに冷えた氷が水を飲んだときと比べて4倍もの熱量を奪ってくれるから、高校時代に自然とリピートしていたプロ野球選手も多いとか。炎天下でのプレーも上手に乗り切ろう。
球児へのオススメポイント2:水分補給できる
氷を形成するハイポトニック飲料は体液より濃度が薄く、汗や尿として排出されにくいのが特徴。少量でも水分が素早く体内に吸収されるので、運動後はもちろん運動中の水分補給にもぴったり。熱中症対策できるナトリウムやビタミンCも含まれているぞ!
プロフィール
上林誠知1995年8月1日生まれ。埼玉県出身。小1から野球を始め、仙台育英では1年秋から四番を務める。2年夏から3季連続で甲子園に出場し、2013年にドラフト4位で福岡ソフトバンクホークスに入団。走攻守3拍子揃った若手外野手として、より一層の活躍が期待される。