「Timely!」でもおなじみの、アマチュア野球ウオッチャー・西尾典文さんに、”高校生BIG4”に勝るとも劣らない、一押しの高校生ドラフト候補を紹介してもらいます!
長井良太 (つくば秀英)
【プロでいうとこんな選手】
浅尾拓也投手(中日)
【この選手のここがすごい!】
指にかかった時の角度十分のストレート
【寸評】
中学時代は捕手で、高校進学後に投手に転向すると瞬く間に成長を遂げ、2年時には県内でも注目される存在となった。最大の武器は最速149kmをマークするストレート。肘の使い方の柔らかい腕の振りには天性のものがあり、楽に投げているようでも手元での伸びは申し分ない。夏の茨城県大会2回戦では10球団のスカウトが集結した。
課題は上半身の強いフォームと変化球の精度。まだまだステップの幅が狭く、力みが出るとどうしても高めに抜けるボールが目立つ。勝負所で頼れる変化球がないのも未完の部分だ。ただ投手歴はまだ約二年ということもあり、素材の良さは素晴らしいものがある。数年後には高校の先輩である塚原頌平(オリックス)のようにチームに欠かせない存在となる可能性もあるだろう。
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小関順二×福田豊×西尾典文
など
西尾典文(にしお・のりふみ)
1979年、愛知県生まれ。大学まで野球部でプレーし、筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。大学院在学中から技術解析などをテーマに野球雑誌に寄稿を開始。大学院修了後も高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間約300試合を観戦し、『Timely!』、『アマチュア野球』、『ホームラン』などの雑誌を中心に寄稿している。ライター業以外にも2015年、選手とチーム・企業を繋ぐwebのスポーツマッチングサービス、『Lifull Scouting(ライフルスカウティング)』を立ち上げ、運営を行っている。