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【少年野球指導者のひとり言】チーム内の序列を変える

2016.7.29
どんなチームでもチーム内で「選手間の序列」は存在します。いくら指導者が「選手は平等」と唱えても「先輩→後輩」「上手い→下手」「気が強い→弱い」みたいな序列はできるものです。チーム内の序列が頻繁に入れ替わるチームは競争が激しく、選手が努力する良いチームになりやすいです。

「選手間の序列」を固定化させないにはどうすれば良いか?

やっぱり「試合を多く取り入れること」だと思います。
昨日、うちのチームは練習試合を行いました。また私は1年生チームの指揮を執りましたが、その際に初めてスタメンで起用した選手がチームで唯一の複数安打を放ちました。彼のチーム内での存在感は試合前とは比べものにならないくらい上がりました。たった1試合で彼は「バッティングが良い人」となった訳です。

練習ではこの「チーム内での序列」はなかなか変わらないものです。レギュラーは先に打撃練習を行い、ノックも一番最初に受ける。そんな中ではなかなかライバル選手を見て「こいつ、凄いなあ」とか感じにくいものです。ましてや最近の子は自分のことが精一杯で周りを見ない子が増えています。

公式戦ではなかなか思い切った選手起用は難しくなるので、メンバーは固定化しやすくなります。練習試合を多く組んで「控え選手の逆転のチャンス」を与えたいです。「特定の選手が幅を利かせている」「控え選手が元気ない」というチームは積極的に練習試合を組むことをお勧めします。

※Facebookページ「少年野球指導者のひとり言」より転載。


著者:廣川 寿(ひろかわ ひさし)
愛媛県出身。松山北高校時代に投手として選抜高校野球(春の甲子園)に出場。甲南大学時代は投手として阪神大学野球連盟の数々の記録を塗り替える。社会人野球まで投手として活躍。自身の息子が少年野球チームに入部したことをきっかけに学童野球のコーチとなる。現在は上場企業の管理職として働く傍ら、横浜港北ボーイズのコーチとして「神奈川NO.1投手の育成」を目標に掲げ、中学生の指導に情熱を注ぐ。


  


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