プロに聞いた!!
試合になると実力を発揮できない、最悪なチームの雰囲気をよくしたいなど、試合にまつわるメンタルの悩みは多いはず。ありがちなシチュエーション別に解決法を伝授しよう。
Q: 試合の前日、緊張して寝られません。対処法を教えてください。
A: 無理して寝なくていい。横になり目を閉じて、感動的な試合のシナリオをイメトレ。
横になるだけで、身体も心も休まります。寝なくちゃいけないと、焦れば焦るほど、どんどん寝られなくなるので、そんなときは無理をしないで、その時間をうまく活用してみましょう。たとえば、横になり目を閉じて、腹式呼吸をしながら、感動的な試合のシナリオをイメージトレーニング。また、感謝の気持ちを込めながら、トイレ掃除を5分するだけでも効果があります。
Q: 試合当日の朝、その日の調子をより良くするためにやっておくべきことはありますか?
A: 朝、起きてすぐに、元気になれるようなことにトライする。
朝、起きてすぐに何を見て、何を聞き、何を口に出すかがその日の調子を上げるポイント。たとえば、天井に「大吉」と貼って毎朝それを見たり、「おはよ。今日もがんばって!!」と彼女の声を録音した目覚まし時計で起きたり(笑)、明るく元気よく最高の笑顔で「よっしゃー!!」と叫んだり。試合当日の朝はもちろん、毎朝、習慣にすることで必ず結果がでてくるので、明日の朝からトライしよう。
Q: 守備位置についたとき、気持ちを落ち着けるためにはどうしたらいいでしょう?
A: 太陽からのエネルギーを感じ、感謝することで、最高のメンタル状態になります。
太陽と空気、大地に感謝しましょう。そうすると「オキシトシン」という脳内ホルモンが分泌され、リラックス効果が得られます。また、太陽を見るだけで「セロトニン」という脳内ホルモンがたくさん分泌されるので、集中力がアップして冷静な対応ができます。太陽からのエネルギーを利用して最高のメンタル状態になりましょう。ただし、太陽を見すぎると、目がやられますのでご注意を(笑)。
今回お話しを聞いたプロは…
株式会社てっぺん 代表取締役
大嶋啓介
1974年1月生まれ、三重県桑名市出身。2003年7月に「株式会社てっぺん」を設立。独自の「朝礼」が、テレビや雑誌で取り上げられ話題に。現在、長崎県の海星高校をはじめ、全国各地の野球部のメンタルトレーニングコーチを務め、甲子園に導いている。DVDに「本気の朝礼」(日経BP社)、著書に「夢が叶う 日めくり」(現代書林)がある。