トレーニング

つらい寝違えを予防する首ストレッチ

2016.6.20
  普段から首周辺部の6方向ストレッチを日課にしよう。


 ある動作をきっかけに急に首が痛くなり、いわゆる「寝違え」の状態になってしまうことがあります。首が自由に動かせないと、バッティング動作でもきちんと正面を向くことが出来なかったり、守備面でも視野が狭くなってしまったりとパフォーマンスに直結してしまいます。また首周辺だけではなく、頭痛を伴うこともあり、プレーする選手にとってはかなりつらい状態ではないでしょうか。

 寝違えは首をどちらかの方向に動かすと「ちょっと痛い」というものから、まったく首を動かすことが出来ず、身体ごと方向転換しなければならないものまでさまざまな症状がみられます。よくみられるケースとしては、首周辺部の筋肉が硬くなっているところに、急激な動きが加わって首の筋肉を痛めてしまったというものです。また寝起きに寝違えを起こす場合、身体を長時間にわたって横にして休んでいた状態から、急に動きが加わったことで、脳からの指令に対して筋肉がとっさに反応できずに痛めてしまうといったことが考えられます。他には環境が変わって緊張しているときや、普段使っている枕とは違っているとき、強いストレスを感じているときなどにも起こりやすいといわれています。

 寝違えによる痛みは数日間たつと自然とよくなることが多いようですが、痛みがひどい場合は通常のケガと同じように氷などで患部を冷やし、痛みを軽減させるようにしましょう。首が痛いとついつい患部をもんだり、マッサージをしてしまいがちですが、寝違えは、筋肉や軟部組織の急性炎症によるものだと考えられますので、急性期のケガと同じように対応します。

 たびたび繰り返す寝違えについては、日頃から首周辺部のストレッチを行い、筋肉の柔軟性を高めるようにしましょう。首はあごを上にあげる(伸展)、あごを下に下げる(屈曲)、右耳が右肩につくように倒す(右側屈)、左耳が左肩につくように倒す(左側屈)、右向け右(右回旋)、左向け左(左回旋)の6方向に動かすことができます。手で頭を抑えながらゆっくりと首を6方向に伸ばして、かたくなっている筋肉を緩めるようにしましょう。身体が温まっている状態(運動後やお風呂上がりなど)に行うと無理なく伸ばせます。また人工的に蒸しタオル(濡れたタオルを電子レンジで1分程度加熱する)を使って首を温めることも血流をよくし、筋肉の柔軟性を高めやすくなりますので、首周辺部が硬い、重いと感じるときは蒸しタオルで温めてからストレッチすることもよいでしょう。


  



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