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【選抜注目選手】1年春から甲子園の土を踏む、東海大甲府・菊地大輝投手

2016.2.18

◆最速146kmの速球で甲子園を沸かせた昨夏

 1年春から強豪東海大甲府のベンチに座り、1年秋にはエースへと成長した菊地大輝。2年生になり、夏は4試合4完投、3完封という抜群の成績でチームを甲子園に導く。
 
 甲子園では自己最速となる146kmを叩きだし、ベスト16進出に貢献。プロのスカウトからも注目を浴びる存在となった。順調に成長すれば、今年のドラフトの目玉となりうる逸材であるが、昨秋の関東大会の結果を受け、菊地の立場は危うい状況にある。


◆ライバル松葉行人投手の存在がさらにたくましくさせる

 選抜出場のために絶対負けられない昨秋の関東大会準々決勝。霞ヶ浦(茨城)戦の先発マウンドに立ったのは背番号1を背負う菊地ではなく、同級生の背番号10松葉行人投手であった。松葉投手は得意のチェンジアップで霞ヶ浦打線を8回までわずか1安打に抑える好投。

 ライバルの好投をベンチで見つめたのには理由がある。1回戦の春日部共栄(埼玉)戦で打線の大量援護があったにも関わらず、菊地投手は6回に突如乱調。自身の失策も絡み、4点を奪われる。
 村中秀人監督は得点差が開いているのにも関わらず、エースをマウンドから降ろす。指揮官が大会後に一番の収穫として挙げたのは松葉投手の成長であった。

◆原点に戻り、豪快なピッチングを甲子園で披露することを目指す

 背番号1の争いに勝つためには冬場の練習がカギとなる。さらに、2月上旬から開始されたチーム内の紅白戦の結果も重要だ。強豪校だからこそ、下からの突き上げも激しいはずだ。
 
 物怖じしないマウンド度胸で速球を投げ込む姿を、また甲子園の地で観られるのか。冬を乗り越え、一皮むけた菊地投手の姿を期待したい。


  



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