トレーニング

風邪とインフルエンザを予防する

2016.1.15

 空気が乾燥した冬の時期に特に気をつけたいのが、風邪やインフルエンザなどの感染症です。一度感染症にかかって体調を崩してしまうと、元の体調に戻るまでに数日から長いと数週間程度かかってしまうこともあり、安静を余儀なくされます。感染症にかかる要因は大きく3つに分けられ、この3つがそろうと感染症を発症します。

《ウイルス・細菌などの病原体》
 インフルエンザウイルスや風邪の原因となる微生物(約80~90%がウイルス、まれに一般細菌など)から身を守ることで、感染症を予防します。すでに感染症にかかっている人を別室に移動させたり、嘔吐物をビニール袋などに入れて触れないようにしたりする隔離対策や、病原体が付着していると思われるものへの洗浄、病原体が存在していると思われるところを熱湯やアルコールなどで消毒することが、病原体への対策として挙げられます。また一般的には、湿度が50%を超えるとウイルスの生存率が下がるといわれているので、加湿器を利用したり、洗濯物や濡れたタオルを室内に干したりして室内の乾燥を防ぐことも効果的です。

《感染経路》
 病原体が体内に入る感染経路を断つことで、感染症を予防します。感染経路には次の4つの経路が考えられます。、

1)飛沫感染…感染している人が咳やくしゃみをして病原体を周囲にまき散らす。「ゴホン10万、ハクション100万」という言葉があるほど。
2)空気感染…空気中の病原体を吸い込むことで感染する
3)経口感染…口に入る食べものなどから感染する
4)接触感染…感染している人が触れたものに他の人が触れることで感染する

 日頃からできる風邪やインフルエンザ対策として「手洗い」「うがい」が勧められるのは、感染症の原因となる病原体が感染経路から体内に侵入することを防ぐ効果が期待されるものです。家族間での感染を防ぐためには、タオルなど日常的に使うものを個別にすることもよいでしょう。またマスクは病原体が体内に入らないようにするだけではなく、感染の疑いがある場合に病原体を周囲に拡散させないことにつながります。

《個体条件》
 たとえ病原体が体内に侵入したとしても、身体の免疫力(抵抗力)があれば、感染・発症を防ぐことが可能です。インフルエンザなどが流行するとクラス全体で学級閉鎖となったり、学年閉鎖、学校閉鎖といった規模で接触を防ぐようにしますが、対象グループの全員が感染するということはあまり考えにくいですよね。これは一人一人の免疫力(抵抗力)には個人差があり、それぞれの体調やコンディションが違っているために起こることです。免疫力を高めるための生活習慣(睡眠や食事など)や予防接種などを行うことによって、個体条件は変わります。

 風邪やインフルエンザを引き起こす原因を知り、予防法を実践して元気に過ごしたいものですね。

  ウイルスの侵入を防ぎ、また周囲に拡散しないためにもマスクを効果的に使おう




  



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