トレーニング

制球力を向上させるための投球動作改善(26)

2015.12.23

 こんにちは。リトルロックハートの大友です。
 今回はK君の26回目のコーチングとなります。今回のテーマは平地でのランディング時の形についてお話を進めていきたいと思います。

 ランディングとは、振り上げた足が再び地面に接地する瞬間のことです。この瞬間に上半身がどのような形になっているかが、非常に重要になってきます。まず1枚目の写真をご覧になってみてください。ランディングの瞬間、スローイングアームはまだ下を向き、リーディングアームもエイミング(ターゲティング)の形になっています。これが最良の形です。

  レイトコッキングのみでコックアップする形


 ちなみにテイクバックからトップポジションまでの手部を上昇させていく動作ですが、これをコッキングと言います。コッキングにはアーリーコッキングとレイトコッキングの2種類があるわけですが、理想はレイトコッキングのみの形です。

 アーリーコッキングとはランディング以前のコッキングモーションで、レイトコッキングはランディング以降のコッキングモーションです。それを踏まえて1枚目の写真を見ると、ランディングの瞬間にこの形になっているということは、これはレイトコッキングのみの理想形ということになりますね。

  アーリーコッキングのみでコックアップしてしまった形


 一方2枚目の写真はと言うと、ランディングの瞬間にもうすでに腕が上がり切ってしまっています。これはアーリーコッキングのみでコッキングモーションが完了してしまった形です。このようになってしまうと腕が先走りやすく、上半身も突っ込みやすくなります。そのため腕力を使わなければ球速を出すことができず、投げ終えると腕・肩・肘に疲れが出てしまいます。

 逆に1枚目の写真のような形になると上半身は突っ込みにくく、腕はリラックスしておくだけで、下半身によって鋭く振られるようになります。この形で投げることができると、腕力を使わなくても球速を出せるようになるため、肩肘への負担も最小限に抑えられるようになります。

 技術としては難易度が高い部類ではありますが、K君も頑張って取り組んでいる最中です。ちなみに上述した通り、これは平地でのお話になります。マウンドで投げると傾斜がある分、ランディング時はアーリーコッキングの割合が増えますので、この点をご注意ください。





  



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