部活の活動自粛期間中も個人トレーニングに励む高校球児も多いと思います。
そこで、活動再開後からキレのある動きを実現させてくれるタイプ別の時短トレーニングをレクチャー! 今回は「トルク型」上半身強化「両腕スローで背筋や肩周りの筋肉を刺激!」です!
肩のひねりを最大限に活かせばボールやバットに力が伝わりやすい
トルク型の上半身トレーニングは、サッカーのスローイングを模した2人1組で行うもの。トルク型の選手は、ひざ立ちをして両手を耳の横の位置で上げる基本姿勢を作っておく。そして、パートナーが投げたメディシングボールをキャッチして、相手に投げ返すという動作を繰り返す。一見単純なトレーニングに思えるが、ボールをキャッチしたときの姿勢を保つのが難しい。2〜4㎏のメディシングボールをキャッチするとき、両手とはいえ、勢いに押されて状態が後ろに反った状態になることが多い。それが一番ダメなポイントだと新田トレーナーは話す。「このトレーニングで一番重要なことは、肩のねじりを効果的に使うこと。体が反れてしまうと、ボールを投げるときに背筋も使ってしまうので、肩のねじれ動作でボールを投げていないことになります」。
背筋を伸ばした状態でボールをキャッチし、肩の稼働だけでボールを投げ返す。この意識づけが時短トレの効果につながる。
1セット:20回 × 5セット

【1】ボールをキャッチする側は、両ひざをついた状態で立ち、両手を上げ背筋を伸ばした姿勢を作る。パートナーは相手の手に向けてボールを投げる。
【2】ボールを投げ返すときは、肩の可動とひじの動きを連動させること。タメを作る意味でも姿勢が正しいか確認してから、ボールを投げよう。

トレーナー

1977年生まれ。早稲田大学卒業後、母校の駅伝チームのフィジカルトレーナーなどを務める。近年は高地トレーニングの理念を活かしたジム「ハイアルチ」のプロデュースなど幅広い活動を行う。
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