選手に聞きました!僕らのコンディショニングの整え方
適度なアドバイスを行いながらも、基本的には選手たちの自主性を重んじるのが長尾監督の方針。それぞれのトレーニングや食生活にも各自の工夫が見て取れた。春の大会でベンチ入りを狙う4人の話を聞いた。1日交代で行うウエイトトレがルーティン
2年・香川卓摩(投手)
「ウエイトトレーニングは、上半身と下半身を1日交代で行っています。このルーティンは自分に合っていて、身体をひと回り大きくすることができました」
食事に気をつけ、プロテインの摂取が習慣
2年・松下航大(投手)
「朝ごはんは納豆、夕食は炭水化物を控えて身体づくりをしています。また個人的に取り入れているのがレモン味のプロテイン。これを毎日の習慣にしています」
体幹トレーニングとサプリメントが欠かせない
1年・山下聖矢(捕手)
「柔軟性と瞬発力を養うために、体幹トレーニングに力を入れています。就寝前にアミノ酸のサプリメントを摂っていますが、疲れが翌日に残りにくいですね」
ウエイトトレに加え腸活もポイント
1年・上北光太郎(中堅手)
「脚力を磨きたいので、ウエイトではハムストリングを意識したトレーニングに力を入れています。おやつはヨーグルトを食べて、腸活にも力を入れています」
競い合い、高め合う切磋琢磨の日々で育くまれる相手を認める気持ち
レギュラーを公式試合直前まで決めず、全員が同じ練習をこなしている高松商業の選手たち。レギュラーを強化する方が、「効率」が良いと思うのだが…。「そうかもしれませんが、それよりも大切なことがあるのです」と長尾監督。まず、「自分にもチャンスがある」と考えることで、自ずと個々のモチベーションは高まっていく。同じ練習をこなすにしても力が入り、充実した練習ができるというのだ。また、ともに練習をすることで、自分に足りないものが見えてきて、「追いつくためにはこんな練習に力を入れよう」という課題も明らかになる。競い合い、高め合う練習環境が個々の能力を引き出し、結果的にはチーム力を高めることに繋がっているのだ。
「それだけではないんです。最後の最後まで凌ぎを削り、結果的に自分がベンチ入りできなかったとしても、得るものは大きい。同じ練習メニューをこなしているから、ライバルとの力の差は当然、理解することができます。自分が試合に出られなくても、素直にそれを受け入れることができ、それがチームワークに繋がっていくのです」と長尾監督は力を込める。確かに競争意識はいい方向に働いているようで、上級生、下級生の垣根なく、同じポジション同士の選手がアドバイスし合う姿も見受けられた。自分を磨くことと同時に、相手を認めて、ともに高みを目指そうという気持ちを養う高松商業のスタイル。その清々しい部風は、どんな旋風を巻き起こすかこれからも目が離せない。(取材:阿部美岐子/写真:恒岡健太)
SCHOOL DATA
●香川県立高松商業高校●監督/長尾健司
●部長/三好明彦
●部員数/2年生21人、1年生22人、マネージャー3人
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